内容説明
自ら傑作戯曲を執筆しながら、イェール大学、プリンストン大学で25年間演劇を教えつづけた著者が、その経験を1冊にまとめたワークブック。グループでもひとりでも使用できる13回のレッスンを通して、登場人物をつくりだす方法、ストーリーやプロットの発展させ方、人が自然にしゃべるリズムに沿って書く方法などを学べる。劇作理論を紹介するほか、数々の練習課題の実践をとおして、劇作の方法を探求する。
目次
ダイアローグと話し言葉
戯曲の基本:「だれ」「どこ」「なに」
プロット:劇作家は旅のガイド
ストーリー
サミュエル・ベケットの世界
ダイアローグとモノローグ
恐怖と弱み
不条理となるまで
異化効果:人が人を利用するさまを見よ
夢と儀式
家を建てる
続きはあなた次第
上演に向けて
著者等紹介
イタリー,ジャン=クロード・ヴァン[イタリー,ジャンクロードヴァン][Itallie,Jean‐Claude van]
1936年、ブリュッセル(ベルギー)生まれ。1940年、両親とともにアメリカに移住。ロングアイランド近郊で育つ。ハーバード大学で劇作を学んだのち、ニューヨークで演技も勉強。60年代に、オープン・シアターを創立したジョー・チェイキンと組み、新しい演劇をめざした活動をスタートさせた。66年、一幕劇三部作『アメリカ・フレー(America Hurrah)』を、オフブロードウェイで上演、新しく過激な作品であったが、作者の想像に反し、この作品は一夜にして大センセーションを巻きおこした。劇作・演出の他、チェーホフの四大劇、ジャン・ジュネ、イヨネスコの作品などの翻訳も手掛けている。また、25年以上にわたり、プリンストン大学、イェール大学、その他各地で、劇作を教えている
松田弘子[マツダヒロコ]
1961年、長野県生まれ。1979年から80年、AFS交換留学生として米国ウィスコンシン州に1年間滞在、国際基督教大学卒業(語学科日本語学専攻)、在学中の1983年から、平田オリザ主宰の劇団青年団に俳優として参加、現在に至る。翻訳関係の仕事は、英語通信教育教材の校正、映画宣伝素材の翻訳、機械翻訳システムのインストラクターなどを経て、1994年以降、フリーランス翻訳者
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