内容説明
化石に残された、求愛、生殖、子育ての記憶。この地球の多様性は男と女の出会いから始まった!科学で解き明かす、太古の巧みな「性」存戦略。
目次
1 恐竜の章1―恐竜たちの男と女
2 恐竜の章2―恐竜たちの恋愛と子づくり
3 アンモナイトの章―あの殻の性別は?
4 絶滅魚類の章―ペニスとセックスの起源
5 哺乳類の章―ペニスの骨とミルクの起源
6 介形虫の章―交尾姿勢と精子が決める進化
著者等紹介
土屋健[ツチヤケン]
サイエンスライター。オフィスジオパレオント代表。日本地質学会員。日本古生物学会員。日本文藝家協会員。埼玉県出身。金沢大学大学院自然科学研究科で修士(理学)を取得(専門は、地質学、古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の編集記者、部長代理を経て、現職。2019年にサイエンスライターとして史上初となる日本古生物学会貢献賞を受賞
ツク之助[ツクノスケ]
いきものイラストレーター。爬虫類や古生物を中心に生物全般の復元画や商品デザインを描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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月をみるもの
11
性選択ってやっぱなんのためにあるんだかよくわからんな。。なぜ特定の性質(長いツノとか)が選ばれるかというと、それが選ばれるからだって、なんの説明にもなってなくね? 「変わるべくして変わる」とか宣ってた今西のおっさんとなにが違うのか。。2022/06/21
ルーシー
2
化石の性別、生殖器の進化の謎などほかの本ではあまり取り上げない内容なので、とても興味深く面白かった。介形虫類というとても小さくて面白い生物グループがあることを初めて知った。2022/07/23
buchi
1
生物の性別の始まりを化石に遡る本。霊長類で人間だけ陰茎骨ないらしいけど、軟骨や小さい骨には変異が出やすいので気がついてないだけである人もいそうだなと思ったり。 素人目には粉々のよくわかんない石のカケラから生前の姿や生態を特定するという作業に気が遠くなる。2024/03/10
コウみん
1
化石から見た生殖の歴史。 いかに生物たちが子孫を作り始めたが、生殖機能の進化してきたが、繁殖から見る古生物学。 普通の古生物学と違って別な観点で古生物学を見るのも結構面白かった。化石から性別が分かるのも凄かった。 2023/07/29
Go Extreme
1
恐⻯たちの男と⼥: 恐⻯のペニスは化⽯に残らない 恋の選択権は雌が握っている 数こそ〝正義〞 恐⻯たちの恋愛と⼦づくり: 恐⻯は翼で誘う? 恐⻯たちの〝愛の巣〞 ⼦育ては、男の仕事? アンモナイトの殻の性別は?: アンモナイトの〝性交〞 〝ヒモ⽣活〞をするオトコ⁉ ペニスとセックスの起源: 脊椎動物の〝進化の鍵〞を握る「甲冑⿂」 ペニスの⾻とミルクの起源: ペニスの⾻は〝独⾃進化〞した⾻だった? 交尾姿勢と精⼦が決める進化: 性を有する〝最古〞の化⽯ 太古の無性スキャンダル 精⼦は語る2022/01/25