内容説明
旅好きの少年がいつしかたどり着いたのは、ワクワクするような「恐竜学」の世界だった―。国立科学博物館の人気恐竜博士が、子供時代、学生時代、そして研究者としての日々を綴った、はじめてのエッセイ。
目次
第1章 旅好き少年と恐竜の出会い(僕が恐竜に出会うまで;「恐竜博士」になりました)
第2章 恐竜博士のお仕事(研究と発掘調査とジグソーパズル;恐竜研究最前線)
第3章 博物館のつくり方(恐竜展をつくる;恐竜展の悩ましき問題)
第4章 広がる「恐竜学」の輪(ところで、「恐竜学」ってなんだろう;小さな恐竜博士たち ほか)
第5章 恐竜が僕たちに教えてくれること(恐竜学的タイムスケール;恐竜が僕たちに教えてくれること)
著者等紹介
真鍋真[マナベマコト]
1959年、東京都生まれ。横浜国立大学教育学部卒業後、米イェール大学大学院修士課程、英ブリストル大学大学院博士課程修了。PhD。国立科学博物館地学研究部研究官を経て、現在は国立科学博物館標本資料センター・分子生物多様性研究資料センター・センター長。理学博士、古生物学者。専門は爬虫類・鳥類化石(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
85
著者は古生物学者。日本の恐竜発掘や海外の恐竜の研究について語る。恐竜、テレビで見たのは小学生の子供が恐竜の名前や特徴をそらんじていることだ。子供のころに一生懸命になったことはいくつになっても覚えているもの(私の場合はウルトラQやウルトラマンの怪獣(笑))太古の昔地球に隕石が落ちて結果太陽光を十分に取り入れられなくなり植物の光合成ができなくなる。すると草食恐竜がいなくなり草食恐竜を餌にしていた肉食恐竜が滅びたということも知った。いつか人もなにかの連鎖で滅びることだろう。恐竜についてもう少し学びたい。2020/09/01
たまきら
36
真鍋先生のお人柄が伝わってくる、誠実で、温かくて、説明上手な一冊です。どんなに突拍子のないことを尋ねてもニッコリ笑って教えてくれる。しかも、わかりやすい。…本当に賢い人の説明はわかりやすいんだ、ということを知ったのも先生からでした。オヴィラプトル・イクメン説は最高!…オストロム教授のインタビュー、覚えてます。先生が生徒の顔になってた。読み物としても、最高に楽しい一冊でした。2022/10/27
トムトム
20
エッセイ。ルビがあるのでお子様にも安心。日々新しい仮説が出てくる恐竜の世界。好奇心と疑問と発見の喜びを教えてくれる本です。中高生におすすめ。「恐竜の話はすぐに定説が変わるから信用できない!」と怒るのは、だいたい年配の男性だそうな。なんか分かる気がする(;^ω^)2019/11/29
フク
19
お年玉オフ会にて購入。展示の工夫にも言及されていて、常設展もさらに楽しめそう。2020/09/08
やま
8
科博の真鍋先生の恐竜に関するエッセイ。年々進歩する恐竜の最新情報に触れられて楽しく読ませていただきました。先日、東京へいったとき無理やり時間を作っていった恐竜博の裏話もあり、行ったかいがありました。2019/09/06