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出版社内容情報
雪村 葉子[ユキムラヨウコ]
著・文・その他
目次
私が死んだ日
誰も守ってなんかくれない
勃たないヤクザに買われた日
セックスと摂食障害とエヴァンゲリオン
愛人を捨て、家を捨てて、東京へ行く
おっぱいキャバクラ、新宿
オーガズムって何ですか?
大丈夫だ。僕の手は君を優しく撫でるためにある
死んだ少女からの冷酷な眼差し
結婚五年目で現れた夫の本性と、私の中の悪魔
風俗以外に私が生きる道
車椅子の同僚に襲われた(日)
昼、看護学生。夜、デリヘル嬢
人間は皆、唯一無二の奇形である
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
56
再読して良かった。書き手を見直した。15歳の少女を輪姦した犯人グループ。無視し罵倒した親、嘲笑い中傷した同級生たち。堕ちるところまで堕ちて…。それでも生き抜いたのは、犯人グループへの復讐の念。だけど、何よりの復讐は、自分が幸せになること! 軽々しく感想など書けない。 改めて云う。再読して良かった!2024/09/19
やいっち
24
筆者は、輪姦され、やっとの思いで逃げ出してきた。 ひたすらレイプ犯への恨みと、いつか奴らを殺してやるとの思いで辛うじて生きぬいてきた。 人生が捻じ曲げられた彼女。何が悲しいって、やっと逃げてきた彼女を父親も母親も、ただただ責めるだけってこと。だから、病院へも行かないし、警察へも訴えない。親が許さないことを知っているから。家庭も学校も何処にも逃げ場がないのだ。2018/07/19
やいっち
4
再読して良かった。書き手を見直した。15歳の少女を輪姦した犯人グループ。無視し罵倒した親、嘲笑い中傷した同級生たち。堕ちるところまで堕ちて…。それでも生き抜いたのは、犯人グループへの復讐の念。だけど、何よりの復讐は、自分が幸せになること! 軽々しく感想など書けない。 改めて云う。再読して良かった!2024/09/19
toriaez
1
軽率には感想が書けない本だけど、あえて思ったことを残しておきたい。葉子さんが生き延びて手記を書いてくれて良かった。この本を読めて良かった。綺麗は汚い。汚いは綺麗。それはトラウマで倫理観が壊れてしまったから、と医学的に説明することもできるかもしれないけど、そうではなく、どんなに汚れたとしてもまだ人生を全否定はしていない、って葉子さんが語ってくれたんだと思いたい。早田も雪村も独善的で、優しいから吐きたいし、気持ちいいから気持ち悪い。その割り切れなさすら柔らかなまなざしで眺める葉子さん。ただ敬服するしかない。2021/07/31