内容説明
字を書くことに苦しんだ先で見つけたのは、自分にしか描けない絵を描く使命だった―。TVで話題の少年画家、待望の第2弾!
著者等紹介
濱口瑛士[ハマグチエイシ]
画家。2002年東京都世田谷区生まれ。「異才発掘プロジェクトROCKET」第1期スカラー生(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さおり
32
濱口さんの魅力的な絵や物語にたくさん触れられるのはもちろん、彼のこれまでの人生について、また、ディスレクシアについてもよくわかる本。ディスレクシアあるあるは、私がお仕事で関わっているお子さんやそのお母さんからも何度となく聞いている内容だった。濱口さんのこれまでのことが書いてあるなかで、「継次処理」と「同時処理」の説明だけが少し不十分かな、と。まぁ、数行で説明するのなんて私ももちろんムリです。特別付録の児童憲章も良かった。2023/11/12
こまり
26
ディスレクシア、恥ずかしながら初めて知った言葉だった。読み書きが困難というのは実感できないが、とても大変なことだと思う。文字を書くことがとてつもなく苦痛、そして文字を読むことが出来ないという脳の不可思議。そういう人たちがいることに今気付けて良かった。学校という枠の中で理解されず過ごすのは本当に理不尽そのもの。たまたま最近TVでディスレクシアのことをやっていて成長した著者にお目にかかれた。本人も家族も悩んだ末、中学の時に積極的不登校を決めた。彼が描く絵の世界が素晴らしい。人の生き方は千差万別だと思う。2021/06/27
兵士O
7
この本は最近活字ばかり読んでいるから、思いっきりビジュアルな本を借りようと思って、図書館の美術コーナーから何気に取った本です。だから作者、濱口さんのディスレクシアという障害のことを知りませんでした。そしてそんなことを抜きにして、濱口さんの想像力とイラストは素晴らしいと思います。86頁~87頁の「夜間飛行」という作品が特にお気に入りです。奥にそびえる教会と、その麓に広がる無数の天幕、その空を飛んでいるプロペラ機――こまっしゃくれた人間の尺度に染まらない自由さがそこにあります。眺めているだけでもいいのよね~。2020/03/18
たもつ
4
ディスレクシアについて知りたくて色々書籍を漁っていてたまたま出会った本でしたが、この本は自分の生き方や考え方を見直し、自分と向き合うきっかけをくれた。 とてもいい本だった。この本に出会えてよかった。2021/12/22
わーいわーい
3
読み書きが困難なディスクレシアのことを初めて詳しく知りました。でも、絵に関しては素晴らしい能力があります。脳の神秘だと思いました。とても緻密な細かい絵が大好きなので、作品がいいなと思いました。みんな自分らしく生きたいはずだということでそれを体現されているなと思いました。2019/10/04