目次
私が死んだ日
誰も守ってなんかくれない
勃たないヤクザに買われた日
セックスと摂食障害とエヴァンゲリオン
愛人を捨て、家を捨てて、東京へ行く
おっぱいキャバクラ、新宿
オーガズムって何ですか?
大丈夫だ。僕の手は君を優しく撫でるためにある
死んだ少女からの冷酷な眼差し
結婚五年目で現れた夫の本性と、私の中の悪魔
風俗以外に私が生きる道
車椅子の同僚に襲われた日
昼、看護学生。夜、デリヘル嬢
人間は皆、唯一無二の奇形である
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スパシーバ@日日是決戦
125
{2015年} 15歳の元日の夜、高校入試対策の補習に行った帰路で拉致され集団強姦された。何とか逃げ帰宅するも、家庭という小さな国家の掟に背いた者には容赦ない厳しい私刑(異常なほど厳格)が下される「国家反逆罪」がまかり通る家庭だった。両親にも相談できず警察にも通報せず、ずっと心を殺して生きてきた後の20年(ヤクザの愛人、風俗嬢、結婚後看護師の資格を取得)を赤裸々に綴る。レイプ、児童虐待、過食嘔吐などのトラウマを抱えながらも前向きに生きてきた女性が、日々葛藤し、悩み、苦しんで出した答えとは?2016/02/28
かおりんご
43
読み友さんの感想で気になっていて、やっと借りられました。一気読みです。著者のもともとの家庭環境もどうかと思いましたが、被害者に対する周りの偏見も読んでいて不快になりました。守ってあげるのが大人の役割だと思うのだけれど、先生たちも見て見ぬふりなのですね。レイプ被害者は、被害届を提出するにあたり、並々ならぬ心の葛藤と戦います。自分が悪いからこうなったんだと思ったり、他者に自分の過去をばらすことへの抵抗を感じたり。性犯罪だけに限らず、児童虐待でも、近くにいて手を差し伸べられる大人でありたいです。2017/02/11
たぬきごんべい
36
年頃の娘を二人持つ親としてレイプ犯は重罰に処するのが当たり前に思う。著者はあまりに救われない親だったために、より深い闇へ落ち込んでいくのが痛ましい。イレズミ糖尿オヤジには加害者の家で、ロリコンオヤジには勤務先のオッパイキャバクラで逢う、こんな出会いがあるんだろうか?著者のこれからの幸せを願っている★3.52016/08/31
洋
31
15歳でのレイプ、理解のない両親、心を許せる友達の存在がない事、それらはとても不幸だとは思うけど…この主人公はとても享楽的だと思った、享楽的すぎるとも感じた、それなのに「私は絶対に許さない」ってタイトル。矛盾しか感じなかった。2015.12.012016/09/01
fwhd8325
26
こうした手記を読んでいると、女性は強いと感じます。この悲惨な経験のあと、彼女には誰も頼れる人がいなかったことが、後の彼女の人生を切り拓くうえで、どのような影響があったのだろうか。解説にあるが、彼女の人生が救われたものとばかり思ってもいけないのだと思う。ただ、生きる道を歩いている姿には、応援したいと思います。2016/04/24