内容説明
野球の神様に試練を与え続けられた、天才・前田の軌跡!カープのサムライは、なぜ最後まで孤高を貫き通せたか?ファン必読、プロ野球史に残るあの名場面の数々が今、熱く甦る。
目次
第1章 まつろわぬ魂(体育館壁面に残された身体能力の証;田んなか(田んぼの中)で守らせてました ほか)
第2章 サムライとその時代(足はベース1周13・8秒で自信あります;長い闇夜にひとり輝いていた一等星 ほか)
第3章 天賦の才能(東京ドームのグラウンドに立ってしまった少年;3年目の選手がこんなことをしてくれるんですから ほか)
第4章 ストレッチの流儀(27・431メートル先に口を開けていた地獄;こんなに痛々しい姿を見せてなんになるのか ほか)
第5章 試練の果てに(願ったことが叶わない それが自分の野球人生だった;「挫折」のあとに訪れた奇蹟の打席 ほか)
著者等紹介
堀治喜[ホリハルキ]
1953年長野県生まれ。総天然芝の草野球場・ドリームフィールドを手づくりした自らの経験に材を取ったノンフィクション『わしらのフィールド・オブ・ドリームス』(メディアファクトリー)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けほんこ
5
読みました 前田好きが楽しむ本 楽しめるのは 野球好きまででしょうか? うーん というのも この本は、ただただ天才前田の 歴史を振り返る 史実であり そこに なんらか感動を演出したり 前田選手から何かを学ぼうと 定義した類の本ではないからだ うーん 繰り返しになりますが 前田好きなら 楽しめる本 前田のウィキペディア 詳細版(笑) ぼくは 前田好きだから 楽しめました2016/11/26
来訪者
4
「球界最高の打者はイチローでも松井でもない、前田ですよ」現中日GMの落合氏がインタビューで言っていたセリフ(私は松井ファンですが同意)ですが全盛期は確かにそうだったと思う。何より生き様が格好良かった。3年目にエラーした後HR打って涙流した姿。そんな彼の生き様が凝縮した1冊。怪我さえなかったら・・と本当に思うし全盛期の彼がMLBに行っていたら・・と思う事も多数。目新しい事は少なかったけど楽しめた。今更ですがお疲れ様でした。2014/07/15
ヒロ
4
凡人には無い天賦の才が無論プロ野球選手にはあったであろうが、前田選手はそれ以上に、運命や天命に大きく左右された野球選手だった。しかしそんなものは人間誰しも同じこと、つまり運命や天命といったものは皆に降りかかるのであり、それが人間の人生なのではなかろうか。その中で前田選手のプロ野球選手としてのドラマ性は、見るものに如何とも表現し難い感情を呼び起こす。怪我と向き合う「孤高の天才」。ズタボロになりながらもグランドに立ったその姿から、多くの感動と同時に運命、天命の残酷さと、面白さを読み取れるのではないだろうか。2014/06/10
Aya
3
この作者はロマンチックだなぁと。 前田智徳さんの今まで関わってきた方と本人の談話を元にどういう人間なのかを考察する本 「随所にこうではなかろうか?」「…だったのだろう」という結論がまぁロマンチックです(良い悪いは別) 長年応援してきた私的にはどうしても受け入れがたい箇所もありましたが(引退のくだり)それでも水谷さんの談話の下りは読んでいるだけで暖かさが伝わってきました。水谷さんの胸で泣いている前田さんを見た時の事を思い出します 2017/12/05
pocky
2
前田智徳のファンになってしまう理由、それがなんとなくわかる気がしてくる。この人から出るオーラは、負の要素が強い、でもだから引きつけられるんだな。不器用すぎるまっすぐさ、やっぱり前田智徳がすき。2015/02/01