内容説明
本書の作者・於信強は中国トップレベルのアニメ巨匠。この『論日本』は、見つけられるすべての歴史資料を調査し、渾身の力を込めて描いた「民間の視点から本当の日本をみる」漫画大作であり、アジアバージョンの『菊と刀』とも言われている。客観的な立場に立ち、日本の歴史、文化及び民族精神を分析した「イラストで日本を論ずる」作品に仕上がった。600カットものインパクトのあるイラストと、日本の歴史、文化を表すキーワードで、日本の風俗、地域環境、食習慣、気候など、日本民族に深刻な影響を及ぼした各分野を、わかりやすく表現。好戦的でありながら美的センスを持ち、傲慢でありながら礼を重んじるという、日本人独特の特徴を、我々に全面的かつ客観的に示してくれる。また、広い視野で日本軍国主義の由来や未来像までをも描き、かつて日本がアジア全土に抱いた野望から、中国への略奪侵略に至るまでの経緯も、赤裸々に記載した。
目次
昔ばなし「史太郎」
四十七浪人の物語
豊臣秀吉のこと
神風とフビライ・ハン
石原慎太郎
東条英機
中国の制度を導入
中華文明の受益者、文字の導入
島国根性
飲食習慣が日本人に与えた影響〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しわじい
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それなりの地位にある人の日本に対する考え方がこうなのだとすると、考えさせられてしまう。これを読んだ人は、日本という国はとてつもなくひどい国だと思い知るだろう。そして、決して日本という国を好きになることはないだろう。でも、中国の人のほとんどはこう考え、こう教えられているんだろう。二つの国が仲良くなるわけがない。歴史の事実はどこにあるのか。たしかに、不幸な歴史と言わざるを得ない。いや中国にしてみれば、不幸の歴史じゃねぇ、あんたが不幸にしたんだろうが、って所だろうが。2006/11/30
のらねこ
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中国の「小林よしのり」が描いた日本の批判本。中国国内では売れているらしい。どちらかというと、巻末の佐藤優氏による解説の方がメインと言ってもいい内容。中国側の発言は全て政治的意図に従っているものだとよく解ります。 2010/02/05