内容説明
覚醒剤で競馬界を去ったかつての天才騎手が、逮捕後初めて書き下ろした衝撃の問題作!地位も名誉も富も失った「おれ」の行き先は暗い水底だった―。狂気と興奮、危険な陶酔感、そして鎧を脱ぎ捨てた孤独な魂の叫びを、奇才が独特の筆致で描き出す。
目次
第1章 虚実
第2章 水底
第3章 外海
第4章 女神
第5章 回帰
著者等紹介
田原成貴[タバラセイキ]
1959年1月15日生まれ。島根県出身。’78年から’98年までJRA騎手として15のG1勝利を含む通算1112勝を挙げ「競馬界の玉三郎」「天才」と呼ばれる。’99年春、調教師として栗東トレーニングセンターに厩舎を開業。2001年10月、覚醒剤取締法違反と銃刀法違反容疑で逮捕され、同年12月21日づけで調教師免許を剥奪される。騎手時代からライブ活動や漫画の原作、エッセイ執筆など多方面で活躍
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