内容説明
『関西地下文脈』というのは、故小島輝正が、関西の同人誌百八十種を五年間にわたってあまねく読破し、論評した労作の題名である。本書は、氏の労作に拠ったかたちで、兵庫県下に在住・在勤する、または在住・在勤した同人雑誌作家に限って、その作品を実作で示そうとする試みである。
目次
黒住格篇(アリクイの町;明け方の神さま;闇の中から;燃える世界)
但馬るい篇(小さなぬくもりに;海老;アジオース;カルミナ・ブラーナ)
津田直樹篇(夏蝉;グリーニッシュデイ;夏の終りに;タノカンサァ)
こやませい篇(花とるな;茜色の窓;口紅;幸福荘)
井原秀夫篇(ピラルク;雪がやんだら;原稿締切譚;踊ろうぜ)
桝井三郎篇(鴨)
山根磨耶子篇(歓声;虹が流れる;石屋の弥陀六;ごんどらはん)
沼島文夫篇(杜鵑類;さんまにて;豚の墓)