内容説明
韓国に日本を責める資格があるのか?朝鮮戦争時に故郷が通称「売春村」となった体験を持ち、韓国メディアから「親日派」と猛バッシングを受けた文化人類学者が赤裸々に綴る。「従軍慰安婦」を捏造し、「強制」がなくても「人権」が問題と強弁する韓国がひた隠す性事情。「戦時中の性」と「平和時の性」の違いが抱える問題点。韓国政府とメディア、進歩的文化人の矛盾を突く。
目次
第1章 私が体験した朝鮮戦争
第2章 性暴行から売春へ
第3章 売春の広がり
第4章 韓国における性倫理・貞操観念
第5章 『日本軍慰安所管理人の日記』
第6章 朝鮮戦争と韓国社会の変化
著者等紹介
崔吉城[チェキルソン]
東亜大学人間科学部教授、広島大学名誉教授、東アジア文化研究所所長。1940年6月17日韓国京畿道楊州に生まれる。1963年8月国立ソウル大学師範学部国語教育学科卒業。1985年3月筑波大学文学博士。専攻は文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
軍縮地球市民shinshin
12
割に雑駁に論じられているが、面白いと思ったのは第1章と最終の第6章。著者の朝鮮戦争体験の回想である。1940年生まれとのことで、終戦時5歳、朝鮮戦争時は10歳だったわけだ。突如朝鮮人民軍が韓国に侵攻し著者たち家族は父親を残して南に逃げるが、しばらくして故郷の村に戻る。そうしたら朝鮮人民軍によって占領されていた。三ヶ月後に国連軍の反撃によって韓国統治に戻り、しばらくしたら中国軍義勇兵が侵攻して村を占領。共産党兵士が一番礼儀正しかったと著者は回想するが、彼らは武器をほとんど持っていなかったという。2021/11/08
kenitirokikuti
6
著者は1940年京畿道の出身。ソウルではなく、農村の生まれ。児童期に朝鮮戦争を体験。北朝鮮軍、中共軍、韓国軍、米軍、と目まぐるしく村の支配者が変わる。当時、規律があったのは中共軍だったそうである。韓国軍は同胞なんじゃないかな、と思っていたのだけど、村はいちど北朝鮮軍に占拠されたし、村に共産党のシンパもいたし、ということで逆に苛烈な共産党スパイ狩りが行われたそうである。無惨である。朝鮮の農村では他の村から嫁を取るため、こういったときには逆にレイプが横行しやすいようである。2019/05/23
hideko
0
戦争が何を生むのかが解る。国家が利用する物も。自分で考えられる人でありたい。2017/04/22
yomihajime
0
著者の実体験から日本軍慰安婦、米軍慰安婦の存在と実態に迫り、リアリティを持つ内容。今日韓でで事実とどう向き合うかが問われているが韓国側の事実より正しいか正しくないかの論には日本は違和感を感じざるを得ない。こうした著書が恐らく韓国では出版されることはないだろうが、ぜひ韓国の方々にも読んで欲しい作品である。2015/03/23
-
- 和書
- 黄泉の犬