内容説明
南極の過酷な環境で生き抜いたタロとジロの物語。
著者等紹介
綾野まさる[アヤノマサル]
本名・綾野勝治。1944年、富山県生まれ。67年、日本コロムビア入社。5年間のサラリーマン生活後、フリーのライターに。特にいのちの尊厳に焦点をあてたノンフィクション分野で執筆。94年、第2回盲導犬サーブ記念文学賞受賞。日本児童文学者協会会員
くまおり純[クマオリジュン]
1988年京都出身。2010年より装画を中心に、フリーのイラストレーターとして活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
み~くま
2
「タロ」と「ジロ」という名前は知っていました。南極大陸に置き去りにされ、奇跡的に生き延びたことも。でも・・・その他の犬たちのことは全く知りませんでした。東京タワーに彼らの記念碑が残っていることさえ、この本を読むまで知りませんでした。昭和基地の歴史は、カラフト犬たちの助けと尊い犠牲があったからこそ今に続いているんですね。日本人として、そのことを忘れてはいけないと思いました。ぜひ子どもたちにも読ませたいと思います。 2011/11/11
Kohei
1
読書メーターでみかけ、小学生ぐらいの時に映画を見たことを思い出したので今回、読んでみました。読書メーターの画像のでは分かりにくいですが、表紙には南十字星が煌めいています。白黒ですがカラフト犬達の写真が載っており、どの子も愛らしく挿絵も素敵でした。本書は小学生向けになっていますが、まめ知識として南極条約の話や隕石の話などが所々に配置されており勉強になりました。当時、カラフト犬達に日本中が声を上げたというのはうれしい限りです。2016/03/30
ぱちょ
1
南極大陸を見てます。昔、映画も見ました。やっぱり犬の健気さと必死で生きる姿に涙が出ます。2011/12/11
三陽パパ
0
南極に置き去りにされ、それでも生きていたタロとジロの話は知っていましたが、その裏で隊員の方達がこれ程までに悩み、葛藤していたことは知りませんでした。人を安易に批判してはいけないと、改めて思いました。2019/12/28