内容説明
お母さんからの生体肝移植手術もむなしく、肝硬変を再発させてしまった村木理恵ちゃん。このままでは命に関わると、海外での臓器移植手術を決断します。その募金活動に、一人の少年が立ち上がりました。白血病を骨髄移植で克服した古田淑樹くんです。「自分も多くの人たちのおかげで命が救われた。今度は自分が誰かの役に立ちたい」古田くんの他にも多くの人たちの協力で、理恵ちゃんは無事に海外での移植手術を成功させました。しかし、帰国した理恵ちゃんにもたらされたのは、古田くんの容態の急変だったのです…。ひとつの命が別の命を救い、そしてその命が次の命を救った感動の物語。小学校中学年以上向き。
目次
ジャンボ鶴田さんのニュース
お母さんからわけてもらった命
「やさしさ」の基金の設立
くりかえした「入院」と「退院」
お父さんとの約束
どうか、力を貸してください
見知らぬ“仲間”のために
広がる「やさしさの輪」
助かる命なら助けたい
希望のフロリダへ
飛行機にわき上がった歓声
命
夢にまで見た「普通の暮らし」
著者等紹介
関朝之[セキトモユキ]
1965年、東京都生まれ。城西大学経済学部経済学科、日本ジャーナリストセンター卒。仏教大学社会学部福祉学科中退。スポーツ・インストラクター、バーテンダーなどを経てノンフィクション・ライターとなる。医療・労働・動物・農業・旅などの取材テーマに取り組み、同時代を生きる人たちの人生模様を書きつづけている。2006年、「声をなくした『紙芝居やさん』への贈りもの」で「第1回子どものための感動ノンフィクション大賞」優良作品賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。