内容説明
噴火する少しまえから、地鳴りや地震がひんぱんにありました。犬や猫、あるいはニワトリたちは、なにか不吉なことがおきそうな気がして、不安でした。やがて有珠山のすそ野から、白い蒸気が噴き出し、不安は現実のものとなりました。大音響とともに、地面が割れ、そこからたくさんの噴煙がのぼりました。小学校中学年以上向き。
目次
カラスの落としもの
お母さん猫とはなれて
悲しいできごと
やさしい心を運んできた子猫
この子を助けてください
ソラ、がんばって
アイドルになったソラ
もう一度、家族と会いたい
さよならソラ
あたらしい友だち
著者等紹介
今泉耕介[イマイズミコウスケ]
北海道生まれ。大学卒業後、オーディオ専門誌、健康雑誌などの編集を手がける。現在、フリーライター、編集者として、広く出版関係の仕事に従事。とくに子どもの教育問題、動物と人との心の触れあいに目を向けている。埼玉県入間郡三芳町在住
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感想・レビュー
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ふぇび
1
娘が学校から借りてきた本です。読み終わったら「どう、面白かった?」と言われたのですが「面白いという感想を言う本じゃないよね~」と答えておきました。物語としてはうまくまとまっていない感じもするのですが、実話ならではの切なさはグッとくるものがありました。ソラが無事でホント良かった!^^2014/05/11
ワタナベ読書愛
0
2002年刊行。北海道・有珠山の噴火の時の、動物たち(ペット)がどういう体験をしたかを教えてくれるドキュメント。実話をもとに、主に犬や猫たちの気持ちなどを、想像と取材で補足している。事故で後ろ足が不自由になった白猫のマイを、人間の夫婦や、被災地で動物保護活動をしているボランティアの皆さんが関わり、支えていく様子が感動的。不思議な生涯を生きた白猫だった。出てくる人が全員、心が綺麗で、純粋だ。命を尊重して、大切に扱う様子に触れて、読者も心が洗われた。2025/10/22




