内容説明
脳性マヒのため障害をもつやっちゃんは「スーホの白い馬」が大好き。中学校の文化祭で、「スーホの白い馬」の影絵を熱演しました。「いつか、モンゴルに行って白い馬に乗りたい…」その願いもむなしく、やっちゃんは全身に大やけどを負って、天国にいってしまいました。そこで、担任だったかんだ先生は、やっちゃんの夢を叶えるため、モンゴルに旅立ったのです。小学校中学年以上向き。
目次
突然のできごと
お父さん、ありがとう
こんこんと…
足指の歌
先生のよみがたり
モンゴルって、どんなところ?
まぼろしの音
影絵づくり
いよいよ本番!
草原のなかの白い馬
草原のコンサート
著者等紹介
かまだしゅんぞう[カマダシュンゾウ]
1954年、広島県生まれ。障害児教育に長年にわたってたずさわる。1982年から3年間、シンガポール日本人学校で教師をつとめる。その時の体験をもとにした童話作品として「やくそくは南の海をこえて」(金の星社)がある。ライフワークとして、自分の作品を中心とした読み語り活動を展開している。現在、広島市立中野小学校教諭。『河』同人。日本児童文芸家協会会員
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感想・レビュー
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ソラーレ
9
この物語は、「熱中すること」と「共感すること」が人生を豊かにしてくれる鍵だと気付かせてくれました。先生と生徒たちは、スーホの白い馬の影絵劇に一緒に取り組むことで、深い絆を築きました。卒業後、モンゴルに行きたがっていた生徒が亡くなってしまうのですが、その事が先生をモンゴルへと向かわせる原動力となった。先生はまるで生徒の分身になったかのように、その夢を叶えるために行動しました。それが思わぬ素晴らしい出会いを連鎖させてくれたんだと思います。私も興味の赴くままに行動することで素晴らしい体験を積み重ねたいです!2025/03/05
かもめ通信
5
この本を書いた「かまだ しゅんぞう」さんは、 長年、障害児教育にたずさわってこられた先生です。 『スーホの白い馬に会ったよ―天国のやっちゃん、モンゴルにいく』は、 作者自身をモデルにした「かんだ先生」と 先生の教え子だった「やっちゃん」の体験を通して生まれた物語です。 読みながら涙が堰を切ったように流れてきましたが、 それでも読んだ後には心が温かくなる、そんな物語でした。 2013/11/20
fut573
0
脳性麻痺について調べるために読んだ本2009/04/20
オキャベツ
0
【きっかけ】N小4が好みそうなノンフィクション【感想】私は心が汚いので置いといて、N(M小2も読んでた)に感想聞きたいが、聞くのもこわいな。出てこないかもだしな。→【N】モンゴルの本がまた読みたい。2020/05/26