内容説明
のら猫は小さなころから人に追われ、犬に追われ、そして、ほかの猫にまで追われながら、命がけで食べものにありついてきたのです―。
著者等紹介
くすのきしげのり[クスノキシゲノリ]
児童文学作家。1961年生まれ。鳴門教育大学大学院修了。小学校教諭、鳴門市立図書館副館長などをへて、児童文学を中心とする創作活動と講演活動を行う
狩野富貴子[カリノフキコ]
イラストレーター、絵本作家。1945年生まれ。広告関係の仕事をへて、絵本や読み物の世界に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
92
誰の助けも借りず一人で生きてきた野良猫、老犬の残した餌をかすめ取って3匹のこどもを生んだ、かみさまなんていないと思っていたがすぐ近くにいた、野良の猫も犬も助け合ってその気持ちが次へと引き継がれ行く、優しいイラストと優しいお話に涙しました。2021/09/26
p.ntsk
55
これはよかった。ワンコ、ニャンコ、時の流れと受け継がれる思い。マイはまるツボ3連発。こういう話は大好きです。きっと神様はどこにでもいる。要はそれに気づけるか気づけないか。その違いが人生に豊かさや彩りを与えるのだと思う。人は自分ひとりで生きているのではなく意識するしないにかかわらず生かされているのだろう。心は移ろいやすいもの。だからこそ時の試練を経て変わらない思いは本物だと思える。 2020/10/03
馨
53
素敵な絵本。猫ということで読みました。優しい老犬と、野良猫のお母さん、子猫たち。タイトルの意味が途中で分かった時涙が出そうになりました。のら猫のお母さんの子供のミケの話になり終わるところも良かったです。2020/01/01
anne@灯れ松明の火
38
心がふるえる「5つの風の絵ものがたり」シリーズ。のらとして、誰も頼らず、信じられずに生きてきた猫。そんな猫が初めて「ありがとう」という言葉を心から口にすることができたのは……? 年老いた犬の温かいまなざし。子猫の純粋な心。この猫だって、子どもの時に誰かに優しくされていたらこんなささくれだった生き方はしてこなかった。でも、今、気づいた。気づけた。良かった……! そして、受け取った優しさ、思いやりは次の誰かに渡せばいい。狩野富貴子さんの優しい絵も、お話にぴったりだった。 #NetGalleyJP2020/05/03
たまきら
35
自分しか信じないぼろぼろの野良猫と、年老いた犬のお話です。娘がじっくり抱え込んで読んでいて、数日してから「オカン読んでいいよ」。ああ、神様とはこういうことだったんだ!志賀直哉の「小僧の神様 」を思いだしました。読み友さんから。2020/03/30
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