著者等紹介
新美南吉[ニイミナンキチ]
1913年、愛知県半田市に生まれる。東京外国語学校を卒業。小学校や高等女学校の教師をしながら執筆活動を続ける。1943年、結核のため、29歳で世を去る。童話のほかに、詩、童謡、短歌、俳句、戯曲を残す
野見山暁治[ノミヤマギョウジ]
1920年、福岡県嘉穂郡穂波村(現・飯塚市)に生まれる。東京美術学校洋画科卒業。1952年から1964年まで渡仏。1958年、安井賞を受賞。1972年から81年まで、東京藝術大学教授。1996年、毎日芸術賞を受賞。2000年、文化功労者に選ばれる。2004年、文化勲章を受章。絵画作品のほかに、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した「四百字のデッサン」をはじめ、多くの著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
24
自分だけじゃない、みんな哀しみを背負っているんだからと安心するのはごまかし。それは分かっているが、現実、それを昇華させるには、相当の生命力を要するので、今の私はごまかしに甘んじる。2022/03/22
ochatomo
13
野見山暁治さんの絵は暗めの色調でリアル感もある 見開き15枚でゆっくり伝える 文のみ「里の春、山の春」「木の祭り」「赤いろうそく」も収録 今井弘志さんにより、「ごんぎつね」「手袋を買いに」「おじいさんのランプ」「牛をつないだ椿の木」「花のき村と盗人たち」をあらすじ紹介 2016刊2019/10/17
袖崎いたる
10
この頃しばしば絵について考えているなか、野見山暁治さんを知るに至り、作画について考えるようにもなった。デッサン的に構成線分に憑かれる西洋的な執着を継承する必要はなく、スクリブル、つまり殴り書き的な個性的切り取りにおいて現実を捉えることで自己発見へと結ぶような、あるいはその逆であるような作画モデルがあることを知る。本書で描かれる彼の絵は、線とか色というより物自体に執着しようとするかのようなぼってりとした存在絵の観がある。絵は眼に憑かれる。眼が居付くような絵とは、その眼自体に宿って描かれたような絵かしらね。2017/05/02
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
野見山暁治さんのイラストに惹かれて。迫力のある絵が、おはなしを味わい深く感じさせます。2018/12/26
ビシャカナ
3
野見山暁治の独特の挿絵で、誰しもが共感を覚えるでんでんむしのかなしみを描く。洋画家の大御所と早逝した作家の合作になにか深い感動すら覚える。これほど深い世界観を生んだ新美南吉が29歳で亡くなったということに驚く。2018/03/31
-
- 和書
- 特定保健指導マニュアル