内容説明
鎮守の祭りの日、お宮の境内で、子ども芝居が行われていた。出し物は、宮沢賢治の「猫の事務所」みんな猫の役。中央に、黒いマントを着て、いばってすわっている事務所長の黒猫、右に一番書記の白猫と三番書記の三毛猫、左に二番書記の虎猫と四番書記のかま猫が座っている。かま猫は、まじめにやっているのに、体がいつもうすよごれていて、いじめられっこだ。終幕寸前、いじめ役の猫に向かって、チビ猫が出てきて飛びかかった。芝居はめちゃめちゃ。「このやろう、じゃましやがって」大喧嘩。舞台裏から、「幕、幕」と声がかかった…少年たち、村の人々がくりひろげる出来事の中に、自然を守ろうとする動きが。小学中級から。
著者等紹介
清水達也[シミズタツヤ]
静岡県に生まれる。静岡県子どもの本研究会代表。日本児童文学者協会会員。第4回静岡県芸術祭詩部門芸術祭賞、第24回野間読書推進賞を受賞
松下優子[マツシタユウコ]
1974年、千葉県市原市で生まれる。千葉県立長生高等学校普通科を卒業後、専門学校生命の森学園環境デザイン科を卒業。地域のミニコミ誌の編集・デザインの仕事をする傍ら、谷津干潟自然観察センターのボランティアとして紙芝居を上演していた。ちば環境情報センター・ちば・谷津田フォーラム所属。山梨県在住。2児の親
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