内容説明
チュ・ママは台湾からきたお母さん。民話交流で異文化の壁を乗り越えた、民話を語って国際理解を感じとった。子供たちと暖かい心がかよい続ける。アジアの心、国際理解・やすらぎ、声を出したくなる本。
目次
蓬莱仙島―台湾のはじまり
中秋節の由来
月の桂
八月十五夜
天童
蟻の由来
かしこい末娘
著者等紹介
野村敬子[ノムラケイコ]
1938年、山形県生まれ。国学院大学卒業。夫・野村純一と口承文芸の共同研究。女性の視点での口承文芸研究。外国籍母親たちの口承文芸研究にも取り組む。日本口承文芸学会会員。女性民俗学研究会会員
松田けんじ[マツダケンジ]
1940年、北鎌倉に生まれ、5才で父の故郷山形県に疎開。雪の新庄駅に降りたったときの驚きと、豊かな自然のふところで遊んだ子ども時代の歓びがテーマ。『百年さん』(日本放送出版協会)『つくりましょう花のデザイン』(日本放送出版協会)『彦一とんちくらべ』(国土社)『唱歌の絵本・ふるさと』『わらべうた絵本』(以上リブロポート)『ちぇれんこやっさ・ぼくの新庄祭り』(新庄市)『無限カノン』『祭りのこころ』『揺籃のうた』『だるまさんがころんだ!』『一期一会』(以上イデア・インスティテュート)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
18
台湾が親日であることを感じさせるような、親しみの持てる民話集です。 異文化でありながら、テーマに日本と共通部分を感じ、日本の昔話に共通する類似性も感じられて面白く読みました。 特に「かしこい末娘」の展開では、既読類話が気になりつつ、おむこさんが耳にした言葉たちが、奥さんの実家では見事にアレンジされていることに、素晴らしさを感じました。 台湾国籍の日本の母親という、語り部のチュエイシュウの異文化間の架け橋ですね。2020/08/08
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
アジアの心の民話はシリーズで発刊されていて、アジアというだけあって?日本の民話の類話が多いように感じます。『 蓬萊仙島 / 中秋節の由来 / 月の桂 / 八月十五夜 / 天童 / 蟻の由来 / かしこい末娘 』 2020/03/25
元気伊勢子
3
絵の雰囲気、色遣いに温かさ、素朴さが感じられたのがとても良かった。民話を読んでいると何だかホッとする。自然と共生して生きてきているのが感じられ、私も自然と共生して生きていきたいと思う。2020/10/17