こないだ

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こないだ

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  • サイズ 46判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784892712920
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

「こないだはどうも」と言って語らい笑いあった仲間たちは、みんなどこへ行ったのか。…いま、この索莫たるIT社会のなかで作家があける「時のつづら」、たちまちよみがえるさまざまな“むかし”。

目次

1(ある講演会;手招き ほか)
2(芸としての頓死;“居たたまれぬほどに美しい話” ほか)
3 読むたのしみ(『秘義と習俗』フラナリー・オコナー全エッセイ集;『ちいさなカフカ』池内紀 ほか)
4(手紙;思い出すままに―黒瀬勝巳、そしてふたりの伊藤)

著者等紹介

山田稔[ヤマダミノル]
1930年北九州市門司に生まれる。京都大学でフランス語を教え、1994年に退官。著書に『スカトロジア』(三洋文化新人賞)、『コーマルタン界隈』(芸術選奨文部大臣賞)、『ああ、そうかね』(日本エッセイスト・クラブ賞)など。翻訳書として、ロジェ・グルニエ『フラゴナールの婚約者』(日仏翻訳文学賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チェアー

11
こないだなあ、という筆者の気さくな声が聞こえそうなエッセイ。身の回りから知った人がだんだん鬼籍に入っていく。その寂しさと、もうすぐまた会えるやんという開き直りと。平易なのに軽くない。重いわけでもないのだけど、ちょっと立ち止まって考えたくなるような文章は、うまいなあと思う。多田謡子さんについて書いたくだりは胸がいたんだ。2019/01/03

hasegawa noboru

3
他人の本(黒田徹『僕のコリアン・グラフィティ』)の解説として書かれた文章の一節。〈声を大にして論じる必要はなく、ただ普段の声で「いいなあ」と言って微笑すれば足りる、そんな文章だった。〉私にとってこの本の文章がそんなだった。2018/10/29

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