内容説明
「福祉」とは何か。なぜ福祉は必要なのか。「自己責任論」が蔓延する現在、「本来の福祉」を実現するためにソーシャルワーカーは何をすべきなのか。福祉の現場・教育・財政の視点から現代社会の課題を考究し、ソーシャルワークのあるべき姿を提起する。
目次
1 「本来の福祉」を実現するためのソーシャルワーカーの課題と資格統合の必要性―現場から(現場での支援実践で感じてきた不全感;「福祉」とは何なのか ほか)
2 社会福祉のアップデートを目指して―ソーシャルワークのオルタナティブ論(福祉専門職は当事者と一緒に貧困と闘え;アドボカシーとは ほか)
3 ソーシャルワーカーの課題―育成(教育)から(「社会福祉士及び介護福祉士法」制定前後の教育の違い;福祉現場における実践とソーシャルワーク教育との乖離 ほか)
4 福祉にとっての財政問題―「共同の財布」はどこへ(なぜ財政を語るのか;「必要」を満たす「共同の財布」 ほか)
5 座談会:福祉は誰のために―ソーシャルワークの未来図(誰がために福祉はある;ソーシャルワーカーはいかにあるべきか ほか)
著者等紹介
鶴幸一郎[ツルコウイチロウ]
1973年生まれ。川崎医療福祉大学医療福祉学部医療福祉学科卒。16年間の精神科病院勤務を経て2013年みやぎ心のケアセンターに勤務。2015年社会福祉法人フォレスト倶楽部常務理事。2019年同法人理事長。2016年日本精神保健福祉士協会社会保障問題検討委員会委員長
藤田孝典[フジタタカノリ]
1982年生まれ。ルーテル学院大学大学院総合人間学研究科博士前期課程修了。NPO法人ほっとプラス代表理事。聖学院大学客員准教授。北海道医療大学臨床教授。反貧困ネットワーク埼玉代表。ブラック企業対策プロジェクト共同代表
石川久展[イシカワヒサノリ]
1962年生まれ。1988年関西学院大学大学院社会学研究科前期博士課程修了。1990年大阪市立大学大学院生活科学研究科後期博士課程中退。1997年日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科後期博士課程修了。1990年ルーテル学院大学文学部専任講師。2003年同大学教授。2009年より関西学院大学人間福祉学部教授
高端正幸[タカハシマサユキ]
1974年生まれ。2002年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。2013年博士(経済学、横浜国立大学)。聖学院大学講師・准教授、新潟県立大学准教授等を経て、2015年より埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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