内容説明
著者らが経験と探究から得た在宅医療の“知”を凝縮して伝授。カンファレンスから慢性期、人生会議まで時系列で診療・かかわりの勘所と鉄則が学べます。“心得”“禁忌”“私はこうする!”でツボを押さえて日常臨床を整理、まさに実践者のための在宅医療の実学書。
目次
在宅医として押さえておきたい10のこと(在宅医療を始めるための7つのステップ;地域ケアのコンテクストで考える;初診時に気をつけることDo&Don’t;多職種連携;とくにケアマネジャー・訪問看護師との連携のコツ・勘所;病診連携、病院医師との連携を大切に;カンファレンスの本質とは何か?;物品はケチケチするべきか?;主治医意見書の要点は?;困難事例は成長のチャンス;医師会と連携することの重要性)
19の実践にみる在宅医のアタマの中(疾患;医療的介入;生活も含めた介入)
著者等紹介
市橋亮一[イチハシリョウイチ]
医療法人かがやき理事長、総合在宅医療クリニック院長。「35歳で自分のチームをつくる」という目標を掲げ、卒業後10年間を修行期間と定めた。名古屋大学卒業後、1年間全科ローテート研修、2年で内科全科(8科)+ICUを数カ月ずつ、次の2年を名古屋第二赤十字病院血液内科で骨髄移植に従事、認定内科医取得。その後、名古屋大学病理学教室に戻り、3年間病理解剖、2年間神経病理を選び病理専門医を取得。内科で得た治療技術と、病理で得た診断技術をもとに36歳・2009年に総合在宅医療クリニックを岐阜県羽島郡に開設
紅谷浩之[ベニヤヒロユキ]
福井大学でER型救急『研修医当直御法度』著者の寺澤秀一医師に師事、卒業後3年目に福井県名田庄村をひとりで診る「ドロクター」中村伸一医師のもとで勤務。「病院に来た人を断らないER」と同じように「病院から来た人を断らない在宅医」になることを誓い、2011年オレンジホームケアクリニックを福井市に開設
竹之内盛志[タケノウチセイジ]
亀田総合病院総合内科医長。システム工学科卒業後、コンサルティング会社に就職。ゼロサムの世界から脱出したいと考え、26歳で福井大学医学部入学。総合内科医師となり、リウマチ専門医を取得。現在は亀田総合病院で後輩を指導しながら、月に1回総合在宅医療クリニックの教育システム構築に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。