内容説明
なぜわれわれ医者はトンデモ批判に反論できないのか?なぜこんなにマスコミと医者では視点がずれているのか?なぜ医者の説明はうまく患者に伝わらないのか?なぜ医者は、亡くなる患者さんに対してよき「おくりびと」になれないのか?本当に「昔の日本」のほうがよかったのか?なぜ死、病気は平等でないのか?…などについて書きました。そして本書は、日々頑張っているすべての医療従事者へのエールでもあります。
目次
はじめに 東日本大震災に想う
1 『「スーパー名医」が医療を壊す』後日談―いただいた多くの手紙(カットした「幕末あとがき」―前向きな若いドクターたち;だが現実には医療は「非常事態」か?―後遺症、合併症でも訴訟? ほか)
2 医者とマスコミの視点のズレとすれ違い―なぜ医者はトンデモ批判に反論できないか(三十年以上も同じことを言い続ける「古典的トンデモ医療批判」;医療批判本に対しての「本での反論」はほぼ不可能? ほか)
3 なぜ医者はよき「ロスタイム・ライフの審判」たりえないか―義父の闘病で気づいた「医者と患者のすれ違い」(高齢者延命治療へのベタな批判;IVHと胃瘻と気管切開 ほか)
4 日本人の「古きよき心」が医療には逆効果???―日本人の長所に対する誤解(日本は西洋化で駄目になった?―武士道精神で頑張れ?;『永遠の0(ゼロ)』と「死ぬ覚悟」 ほか)
著者等紹介
村田幸生[ムラタユキオ]
1988年神戸大学医学部卒業。神戸大学旧第2内科に入局。医学博士。専門はインスリン抵抗性と動脈硬化。日本内科学会認定内科医および指導医。日本糖尿病学会専門医、特例研修指導医(05~07年)。日本消化器病学会認定医(98~08年)。日本動脈硬化学会会員。厚生労働省認定研修プログラム管理資格。神鋼病院・糖尿病代謝内科部長、臨床研修指導部長、内科研修責任者を経て、現在は家族の闘病、介護をサポートしつつ、糖尿病診療、巡回健診などを継続(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tatsuya Michibata
はるみ