へるす出版新書
聞いてみた!重度認知症の治療者に―「精神科医ドクターHK」の挑戦〈3〉

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784892696770
  • NDC分類 493.75
  • Cコード C3247

内容説明

時代と地域の要請により、認知症専門病棟を設けざるを得なくなった地方の精神科病院である秩父中央病院(平成五年に埼玉県初の認知症病棟を開設)と、開設当初から病院のあり方として認知症、中でも身体疾患を持つ認知症患者を対象としている飯能老年病センター。二つの病院関係者による座談会から浮かび上がったのは、身体合併症への対応の難しさ、患者家族との関わり、介護者の過酷な労働状況、さらには、周辺症状が改善しても帰る先がない重度認知症の患者、身体的には廃用症候群になり精神的には目を閉じたまま発語がないような患者の終末期医療の問題などである。重度認知症の抱える全体的な問題から、老人保健施設との関わり、周辺症状への対応などについても語られている。

目次

1 秩父中央病院の現状(秩父中央病院の概要;入院時のオリエンテーション;認知症患者の入院長期化の原因 ほか)
2 飯能老年病センターの現状(飯能老年病センターの理念・特徴;認知症患者へのリハビリテーション;「なにもしないもん」という看護 ほか)
3 重度認知症治療の現状を語る(老人保健施設の現場から;早期受診のすすめ―せん妄の早期発見の重要性;認知症の薬物療法 ほか)

著者等紹介

黒澤尚[クロサワヒサシ]
1967年日本医科大学卒業後、同大学精神医学教室入局。1992年日本医科大学教授。1991年12月~1995年12月まで学校法人日本医科大学評議員・理事・常務理事。2001年末、臨床の時間を増すべく早期退職制度を利用して定年4年前で辞職。2001年1月から現在まで秩父中央病院勤務。2002年日本医科大学名誉教授。この間、日本総合病院精神医学会の設立に尽力し、1993~2004年同学会理事長、2004~2008年は有限責任中間法人となった同学会の理事長

村田雄一[ムラタユウイチ]
1993年三重大学医学部卒業、同年日本医科大学精神医学教室入局。2003年飯能老年病センター副院長。精神保健指定医、総合病院精神医学専門医、日本精神神経学会精神科専門医・指導医、日本老年精神医学会専門医・指導医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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