内容説明
本書は、単なる「40代半ばの働き盛りの医師が、三人の息子と妻を遺し逝った、壮絶な癌闘病記」ではない。再発後、板橋医師は自らの日記を振り返り、思いや感想を書き加えた。板橋医師の没後、支えつづけた医師たちが、闘病記を読み解き、思いや苦悩を追記した。…運命の幸不幸の解釈も拒絶して動じない、一筋の硬質な軌跡を目の当たりにして、私はまたも語るべき言葉を失う…。自らの癌と闘う医師、それを支えた医師たち。心の深奥に触れる言葉の数々が綴られている。
目次
1 再発
2 発症
3 手術
4 化学療法
5 最後の闘い
著者等紹介
板橋繁[イタバシシゲル]
1985年3月東北大学医学部卒業、同年4月東北大学医学部第1内科(研修医)、同年6月岩手県立胆沢病院内科(研修医)、1988年5月東北大学医学部附属病院老年科医員、1989年5月同助手(1992年7月~1994年11月ブリティッシュ・コロンビア大学セント・ポール病院留学)、1998年1月塩竈市立病院呼吸器科長、1999年6月同部長、2002年4月塩竈市立病院内科部長、2004年11月みやぎ県南中核病院呼吸器内科部長。2005年2月胃癌告知、2005年3月胃亜全摘手術、同年4月北化学療法開始、2007年3月胃癌腹膜転移(癌性腹膜炎)、2007年9月12日、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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