近代医学のあけぼの―外科医の世紀

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近代医学のあけぼの―外科医の世紀

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  • サイズ A5判/ページ数 527p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784892695674
  • NDC分類 494.02
  • Cコード C3047

内容説明

「医療従事者だけではない、読んだ者すべてをかならず感動させる医学ドキュメンタリーである」と本書を評しても、決して過言ではないだろう。麻酔のない時代、細菌が発見されていない時代、消毒など思いも及ばない時代が、つい150年ほど前まであったのだ。手術に伴う激しい疼痛、手術後の感染や膿血症の発生は避けられなかった。本書には、そこから近代医学がどのように発展してきたのか、あたかもその時代に読者が生きているかのように、生き生きと描写されている。

目次

第1篇 長い暗黒
第2篇 世紀の目覚め
第3篇 手術熱
第4篇 救済者
第5篇 成果
文献

著者等紹介

トールヴァルド,ユルゲン[トールヴァルド,ユルゲン][Thorwald,J¨urgen]
1915年10月28日にドイツのゾーリンゲンで生まれた。ケルン大学で医学を学び、のちにドイツ語学、歴史学に転じ、ケルン大学およびドイツはじめヨーロッパ各国でそれを続けた。第2次世界大戦中はシュトゥットガルトで週刊誌の編集者、のちに寄稿者として活躍した。彼の名を一躍有名にしたのは、第2次大戦におけるドイツ軍の崩壊を描いたドキュメンタリー「Es begann an der Weichsel」(1948)と「Das Ende an der Elbe」(1950)である。彼の名声は戦争秘史によって確立されたが、医学史に関するものも多数あり、各国語に翻訳されて、圧倒的な人気を集めてきた。晩年はスイスのテッシン州ベリンツォーナで過ごし、2006年4月4日にスイスのルガノで亡くなった

小川道雄[オガワミチオ]
熊本労災病院院長。1963年大阪大学卒業。ニューヨーク大学医療センター、大阪大学第二外科講師、助教授、熊本大学第二外科教授、同大学副学長を経て、2003年宮崎県立延岡病院院長。2005年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mit

11
19世紀まで手術を受けた患者は死ぬことが常識であった。血と膿で汚れ悪臭のする病院で患者を拘束し麻酔なしの手術が行われ、医師自らによる接触感染が死をもたらすことが一般的だった。著者の祖父は外科医として世界を旅し先駆者達と交流し、麻酔と消毒がヨーロッパとアメリカの外科治療に革命をもたらした人間ドラマを、同時代に関わった一人の目を通した記録として残した。伝統や権威が力を持つ社会において、高名な学者や医師が新しい考えを受け入れることは少なく、更に多くの命が失われ続けた。医学においても歴史を学ぶことは不可欠である。2014/12/01

Aminadab

5
『ジョン・ハンター』(河出文庫)に続いて初読み。実は読んだのは旧訳(講談社文庫『外科の夜明け』)だがここに記す。名著である。架空の外科医の回顧録という形式はちょっと古いが内容がすばらしい。1840年代に発見された麻酔はすぐに広まるが、1860年代の消毒はこれがもう苛立たしいくらい普及しない。麻酔の開発者が今度は意地になって否定派に廻ったりする。1881年の胃癌切除、1896年の心臓縫合と進むが、1902年にはたかが虫垂炎でイギリス国王エドワード7世を殺しかける。すごく面白い。新訳も文庫化したらいいのに。2020/07/10

ra7

0
実習中に出会った先生に読むべきと言われて買ったけど積読してあった本。ようやく一気読み。医学史って大学の授業でもほんの僅かしかやらなかったけど、現在では当たり前に行なっていることが、偉大なる先駆者達の努力と犠牲者の上に築かれたことは知っておかなくてはならない。それにしてもなんというドラマなのか…。2017/06/11

ソーシャ

0
一人の架空の医師の目を通して19世紀の外科学の発展を描く歴史小説。ウェルズ、モートン、ナイチンゲール、リスター、コッホ、ビルロートなど多くの有名人が出てきます。『外科の夜明け』の方は省略があるけど、こちらはないようです。あと、訳が読みやすい。2012/03/26

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