内容説明
「医療従事者だけではない、読んだ者すべてをかならず感動させる医学ドキュメンタリーである」と本書を評しても、決して過言ではないだろう。麻酔のない時代、細菌が発見されていない時代、消毒など思いも及ばない時代が、つい150年ほど前まであったのだ。手術に伴う激しい疼痛、手術後の感染や膿血症の発生は避けられなかった。本書には、そこから近代医学がどのように発展してきたのか、あたかもその時代に読者が生きているかのように、生き生きと描写されている。
目次
第1篇 長い暗黒
第2篇 世紀の目覚め
第3篇 手術熱
第4篇 救済者
第5篇 成果
文献
著者等紹介
トールヴァルド,ユルゲン[トールヴァルド,ユルゲン][Thorwald,J¨urgen]
1915年10月28日にドイツのゾーリンゲンで生まれた。ケルン大学で医学を学び、のちにドイツ語学、歴史学に転じ、ケルン大学およびドイツはじめヨーロッパ各国でそれを続けた。第2次世界大戦中はシュトゥットガルトで週刊誌の編集者、のちに寄稿者として活躍した。彼の名を一躍有名にしたのは、第2次大戦におけるドイツ軍の崩壊を描いたドキュメンタリー「Es begann an der Weichsel」(1948)と「Das Ende an der Elbe」(1950)である。彼の名声は戦争秘史によって確立されたが、医学史に関するものも多数あり、各国語に翻訳されて、圧倒的な人気を集めてきた。晩年はスイスのテッシン州ベリンツォーナで過ごし、2006年4月4日にスイスのルガノで亡くなった
小川道雄[オガワミチオ]
熊本労災病院院長。1963年大阪大学卒業。ニューヨーク大学医療センター、大阪大学第二外科講師、助教授、熊本大学第二外科教授、同大学副学長を経て、2003年宮崎県立延岡病院院長。2005年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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