内容説明
ダイナミックな外科治療の流れの中で21世紀を迎えるにあたり、前世紀における消化器癌の外科治療を総括し、新しい世紀において外科学をどのように導いていったらよいかについて、現在の日本の消化器外科学のリーダーの諸先生方を招いてディスカッションをする場として、フォーラム「新世紀の消化器癌外科治療」が発足した。第1回フォーラムは食道癌と肝門部胆管癌を主題として、2001年1月13日、千葉市ホテルニューオータニ幕張において開催。本書はその記録をまとめたものである。
目次
テレ・パネルディスカッション 肝門部胆管癌:治療法の選択、周術期管理、手術成績(いかなる症例を外科におくるか?(内科の立場から)
肝門部胆管癌の進展形式と胆管分岐形式
肝機能予備力の判定、門脈塞栓と手術時期、拡大切除
いかなる症例が切除の適応となるか(外科の立場から) ほか)
パネルディスカッション 食道癌のStageと術式の選択(食道癌における定型的手術;内視鏡手術の適応と限界;リンパ節郭清をどこまで行うか;生物学的悪性度を加味したStage分類について ほか)
著者等紹介
磯野可一[イソノカイチ]
千葉大学学長。1958年3月千葉大学医学部卒業。1959年4月千葉大学医学部第二外科入局。大学院入学。1963年3月医学博士。1967年6月千葉大学助手。1973年2月千葉大学講師。1976年米国メイヨクリニックに留学。1985年8月千葉大学第二外科教授就任。1998年8月千葉大学学長就任。1998年10月日本医師会医学賞。2000年6月日本癌治療学会第6回中山恒明賞
落合武徳[オチアイタケノリ]
千葉大学大学院医学研究院先端応用外科学(旧第二外科)教授。1966年3月千葉大学医学部卒業。1967年4月千葉大学大学院入学(第二外科)。1971年3月医学博士。1973年8月アメリカ合衆国留学(Naval Medical Center,State University of New York Brooklyn)。1975年7月帰国。千葉大学第二外科医員。1980年4‐8月イギリス留学(Cambridge大学外科)。1985年10月千葉大学医学部第二外科講師。1991年10月同助教授。1998年10月同教授。International Organ Transplant Forumにて第1位優秀論文賞(1987年9月、Pittsburgh,USA)。日本外科学会理事、日本移植学会常務理事。専門領域は消化器外科、臓器移植外科、癌免疫療法、癌遺伝子治療、拒絶反応抑制法
鈴木孝雄[スズキタカオ]
千葉大学大学院医学研究院先端応用外科学(旧第二外科)助教授。1977年3月千葉大学医学部卒業。1977年5月千葉大学第二外科入局。1983年12月医学博士。1986年5月米国National Cancer Instituteに留学。1991年4月千葉大学第二外科助手。1995年8月同講師。2000年7月同助教授
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