内容説明
近世の京都に多数存在した大名屋敷。文献史学・考古学・歴史地理学・建築史学の諸分野から検討を加えた初めての本格的論集!
目次
第1章 織豊期の京都屋敷(谷徹也)
第2章 徳川期京都における大名屋敷の建築的構成―「宿」「陣小屋」の展開(藤川昌樹)
第3章 近世京都における諸藩の活動と京都屋敷―信州飯田藩の呉服所・御用達を事例に(千葉拓真)
第4章 遺構・遺物にたどる洛中の武家屋敷(山本雅和)
第5章 中井家系京都図にみる武家屋敷の分布と変遷―宝永大火以前を中心に(上杉和央)
第6章 幕末政治と武家集団の上洛・居所―文久二年(一八六二)を中心に(中村武生)
第7章 遺構・遺物からみた幕末期鴨東の大名屋敷(伊藤淳史)
著者等紹介
藤川昌樹[フジカワマサキ]
1963年神奈川県生まれ。博士(工学)。東京大学工学部建築学科卒業。同大学院工学系研究科建築学専攻博士課程単位取得退学。神戸芸術工科大学助手、筑波大学社会工学系講師・助教授を経て、筑波大学社会工学域教授。日本建築史・都市史専攻
山本雅和[ヤマモトマサカズ]
1963年京都市生まれ。修士(文学)。立命館大学文学部日本史学専攻卒業。同文学研究科博士課程前期課程史学専攻日本史専修終了。(公財)京都市埋蔵文化財研究所を経て、京都産業大学文化学部京都文化学科客員教授・京都市考古資料館館長。日本考古学(特に京都の遺跡・遺物)専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アメヲトコ
8
2024年3月刊。近世京都の大名屋敷を、政治史・建築史・地理学・考古学の観点から論じた初の本格的論集。同じ大名屋敷であっても、明確なエリアを形成していなかったり、町家の奥にひっそりあったり、敷地を持て余していたりと、江戸とはずいぶんイメージが違います。幕末になるとにわかに大名屋敷が急増するのも特徴で、とりわけ住民の反対を押し切って御所至近の場所を相国寺からゲットした薩摩藩の狡猾な立ち回りが印象的。しかもそれが現代の土地利用(同志社大学)にもつながっているところも面白い。2024/03/14
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