目次
華厳思想篇(華厳の唯識―特に法蔵の「十重唯識」について;親鸞と『華厳経』入法界品―華厳思想の日本的展開;李通玄に学ぶ;『華厳経』における普光法堂会の意味について;此方と彼方―華厳の世界と極楽の世界)
浄土教篇(モンゴルにおける浄土思想;曇鸞における思想と信仰の交渉―菩提流支との邂逅を手がかりとして;道綽の『安楽集』における末法教説の役割;善導「三縁釈」の背景―『大乗起信論』を通して;源信撰『一乗要決』における五性各別説批判の考察―無性有情の解釈をめぐって;法然が「宗」と為した浄土教―浄土宗立宗に対する批判を通して;親鸞浄土教における覚醒の歴程―『教行信証』「化身土巻」二つの問答を通して;曽我量深の思索展開に関する一考察)