内容説明
槇村正直。長州藩出身。通称、半九郎。近代京都の生みの親とも評される第二代京都府知事だが、その長州藩時代を知る者は意外と少ない。彼は幕末の動乱期に御密用聞次役(いわば現在の公安警察)として辣腕をふるった。本書は、本人の手になる「履歴書」にもとづいた“幕末半九郎伝”である。
目次
1 開明派京都府知事
2 刀筆の小吏
3 激動の渦の中で
4 反革命の処断
5 幕長戦争における槙村正直
6 諸郡廻在と人民説諭
7 京都府出仕
著者等紹介
布引敏雄[ヌノビキトシオ]
1942年、旧満州国ハイラル市に生まれる。戦後、引揚げて山口県小野田市に住む。1965年、大阪大学文学部卒業。香川県立高松高校に勤める。1966年、高松高校を退職して大阪大学大学院文学研究科へ進学。1968年、同修士課程修了後、山口県文書館に勤務。その後、山口県立山口農業高校秋穂分校・萩高校・山口中央高校教諭を経て、1985年から大阪明浄女子短期大学教員、2000年から大阪明浄大学観光学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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