内容説明
13世紀半ばの大空位時代から16世紀初頭マクシミリアン皇帝の死去までをたどったドイツ中世後期の概説書。250年間の史的経緯をできるだけ詳しく跡付けた。
目次
大空位時代
ルードルフ一世―ハプスブルク家の登場
アードルフ・フォン・ナッサウとアルブレヒト一世
ハインリヒ七世―皇帝理念の心酔者
不屈の皇帝ルートヴィヒ・デア・バイエル
一四世紀のドイツ社会―とくにニュルンベルクを中心として
ルクセンブルク朝中興の皇帝カール四世
ヴェンツェル帝の治世―民衆運動の全盛期
不運な皇帝ループレヒト
皇帝ジギスムント(一)―ハンガリー王からドイツ皇帝へ〔ほか〕
著者等紹介
瀬原義生[セハラヨシオ]
1927年鳥取県米子市に生まれる。1951年京都大学文学部史学科西洋史専攻卒業。1956年京都大学大学院(旧制)修了。現在、立命館大学名誉教授、元京都橘女子大学教授、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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人生ゴルディアス
0
圧倒的な知識量がすごすぎる。基本的には皇帝を軸に話が進められていく。今話題(?)のフリードリヒ二世はあまり出てこない。鉱山に関するところで、山師が鉱区を開発する具体的な手順が記されていたことに驚き。初めて見た。市外民についての解説もありがたい。内容的な不満点としては、家系の系譜やらが頻発するせいで、マタイの福音書第一章を読んでいるような気になってくるところか。2014/03/28
中村禎史
0
(間違って削除してしまった。以下覚えていることを記す。) 面白かった。エクセルで年表も作った。ジギズムントがどのようにしてフス処刑やむなしを決断したのかなど、想像を掻き立てられる事が多かった。エピソード豊富で、ワットタイラーの暗殺シーンが印象に残っている。マキシミリアン1世の各地での奮闘も興味深い。経済史・美術史も面白かった。但し所々弟子に書かせて添削したような箇所あり。筆者のお歳を考えると無理も無い気もするが・・・。 瀬原先生有難う。宗教改革、三十年戦争、そしてゲーテの時代へと勉強して行きます!2012/10/08