目次
序章 運転労働者の労働と国民の安全
第1章 JR電車運転士の乗務中の眠気
第2章 大事故を生んだ電車運転士の労働実態(国鉄民営化と労働強化;福知山線事故直前の労働実態)
第3章 国民の安全を守るために(大学生が理解した福知山線事故の背景;安全のための問題提起)
著者等紹介
重田博正[シゲタヒロマサ]
1949年徳島県生まれ。1978年同志社大学文学研究科社会福祉学専攻修士課程修了。専門は労働科学。現在、大阪社会医学研究所主任研究員、京都橘大学非常勤講師「ヒューマン・サービス論」担当、同志社大学大学院非常勤講師「労働安全衛生研究」担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みちしるべ
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身近に車掌をしている人がいて、いつも仕事がつらいと言っているので、どんな業務内容なのか知りたくて、読んだ。 そして、仕事が非常に過酷なものであることを学んだ。 著者が国鉄民営化時に労組側の立場にいた方であり、多くの指標で国鉄時代からの変化を追っており、面白かった。 国鉄時代の過激な労組や労働生産性の低さは、親から聞いていた。 しかし、運転士の乗務に係る民営化以後の指標は、「ライフ・ワーク・バランス」を尊重していないように思われた。 日夜電車を利用する都市生活者に、この本がもっと読まれることを望む。2022/07/18