内容説明
本書には、近・現代の日本における思想・文化を主たる研究対象としながら、同時に、多様なアプローチでもって探求されている論文を収録した。
目次
近代日本の評論における“批評”の成立―明治期“批評”論の展開と大西祝「批評論」の意義(“西洋”における“批評”概念形成過程の概略;日本における“批評”意識と用語の登場、概念規定の模索 ほか)
「親疎の意識」を基軸とする若者たちの言語行動―「タメ口」「敬語表現による拒絶」「バイト敬語」(敬語を苦手とする若者たち;「親の意識」にもとづく「タメ口」 ほか)
三木清と近代批判―“歴史的人間学”をめぐって(三木清と“近代”;歴史的人間学への途―『歴史哲学』をめぐって ほか)
西欧近代の自然観を問い直す―動かされる自然の隘路(近代以前の自然観;近代の自然観 ほか)
著者等紹介
稲生勝[イノオマサル]
1957年、東京生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。岐阜大学地域科学部助教授(哲学、自然哲学、科学論)
津田雅夫[ツダマサオ]
1948年、大阪市生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。岐阜大学地域科学部教授(日本思想史、倫理学)
林正子[ハヤシマサコ]
1955年、倉敷市生まれ。神戸大学大学院文化学研究科博士課程単位取得退学。岐阜大学地域科学部教授(日本近代文学)
洞沢伸[ホラサワシン]
1963年、松本市生まれ。東京外国語大学大学院外国語学研究科修士課程修了。岐阜大学地域科学部助教授(コミュニケーション論)
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