目次
１ あなたの声が聴きたい（難聴とはなにか；人工内耳で復活した人生 ほか）
２ あなたに声を届けたい―要約筆記（難聴者とともに歩んで；いざやかぶかん！―ＮＰＯ法人をたちあげて ほか）
３ 難聴者・中途失聴者の明日のために―運動を考える（世界の難聴者運動で思うこと；サークル・ベートーヴェン ほか）
４ 聴こえる医療・介護・福祉のために（病院でのバリアフリーをめざして―聴覚障害者外来の経験から；いこいの村梅の木寮 ほか）
著者等紹介
藤田保［フジタタモツ］
１９４８年生。滋賀県在住。中途失聴者。琵琶湖病院・精神科医師（聴覚障害者外来担当）。社会福祉法人滋賀県聴覚障害者福祉協会理事長。聴覚障害をもつ医療従事者の会代表幹事
西原泰子［ニシハラヤスコ］
１９３４年生。京都府在住。１９９５年ボランティア功労者厚生大臣表彰。京都市要約筆記サークル「かたつむり」会員。京都難聴後援会副会長
江時久［エトキヒサシ］
１９３１年生。千葉県在住。難聴者。文筆家。みみより会参与。小説「このゆびとまれ」を季刊『みみ』（全日本ろうあ連盟発行）に連載中
宇田二三子［ウダフミコ］
１９４７年生。大阪府在住。１９８２年、聴覚障害により身体障害者認定。大阪市中途失聴・難聴者協会会長。（社）全日本難聴者・中途失聴者団体連合会常務理事。大阪市要約筆記奉仕員派遣事務局
幡掛節子［ハタカケセツコ］
１９４９年生。三重県在住。難聴者。皇学館大学附属図書館勤務
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感想・レビュー
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Francis
9
難聴者、中途失調者、そしてその人たちを支える要約筆記に携わる人たちの声を集めた本。私自身も中程度の難聴者なんだけど、意外と他の難聴者についてはほとんど知らず、難聴者がいかに苦労しているか、そして要約筆記がいかに難聴者にとってかけがえのないものになっているかが良く理解できた。それにしても難聴者は自分たちの権利主張がまだまだ足りないと言うことを当事者として痛感。手始めに補聴器の色を変えて難聴者であることをアピールするところから始めてみようかな。2015/07/04
ヤマセミ
7
いろんな人の体験や活動が書かれていた。耳が不自由といっても、いろんな状態があって、いろんな困難に直面していた。要約筆記というのを見たことはないが、画期的だと思う。聞こえないということから、委縮して閉じこもってしまうのは勿体ない。適切な援助で孤独から解放されて、伸び伸びと暮らせるようにしたいものだ。高齢者も聞こえないのはしょうがないではなくて、きちんと情報を得て、楽しく暮らせる。社会はもっと配慮しなければ。2016/09/28
saseri
7
来月から要約筆記の勉強をする予定です。今も難聴者の方と触れ合う機会はあるのですが、この本も含め、”耳が聞こえない”というのは、奥の深い（こういう言葉が適切かどうかはわかりませんが）障害だと思います。2015/04/30
AliNorah
3
中途失聴・難聴者の生きづらさがヒシヒシと伝わる。要約筆記への思い、会を立ち上げ、声を上げてきた歴史なども、いろいろな立場の方からの声がきけて、心に響く。難聴者への理解が社会に広がり、生きやすい社会になるといいな。2023/08/09
ニャンtel inside
3
要約筆記が必要な側、提供する側、それぞれの経験やそこから繋がる活動などの話しをまとめた本です。ページ数の関係で簡潔にまとめられていますが、本当は相当な苦難を乗り越えてきたのだろうことが読み取れます。2020/11/13
