内容説明
生活経済学は、伝統的な経済学の中にあって、新しい学問領域であり、いわば発展途上の経済学である。本書の目的は、生活経済学が何故に登場し、何を主張し、どのように経済学を人間化しようとするのかについて明らかにすることにある。「資本主義的生活vs.人間本来の生活」の対抗関係を、人間生活の共同性の解体と再建というパースペクティブで論じながら、人間本来の生活の取り戻しを展望した。
目次
生活概念の見直しと生活経済学の課題
第1部 日本経済と国民生活(日本経済と国民生活の貧困;都市生活の光と影―「豊かさ」の内実;余暇生活と人間発達)
第2部 資本主義的生活と家族の危機(現代家族の貧困と発達;生活様式と女性労働;家族共同の生活時間と家族文化)
第3部 人間復興の生活経済学(家族の再建と経済学の課題;制度学派と「人間」の経済学;エコロジーと生活経済学)
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