内容説明
本書は日本中世文書論にかかわる論文と、文書論をめぐる国際交流のためのレポート・付記とが中核となっている。
目次
序章 歴史科学運動と史料学の課題
第1章 日本中世前期の官司・権門における文書群の保管と廃棄の原則について
第2章 日本前期中世(十一世紀~十六世紀)における文書の機能と伝来の諸形態
第3章 中世日本における軍忠状文書様式の成立―マドリード・ボンでの報告
第4章 中世文書廃棄・再利用の東と西―紙と羊皮紙
第5章 筑後田代文書として伝来した和泉上村文書について
第6章 和泉河野家文書中の平安末期の文書について
第7章 日本中世村落の政治的編成
終章 ヨーロッパの日本中世史研究者が異口同音に語ったこと―ハンブルグ大学客員教授としての活動のなかで得たもの、感じたこと