内容説明
本書の内容は、デカルトを軸としながら、ロック、コンディヤックの所論をも包括したものとなっており、自然認識と形而上学の関係や、知覚論、心身問題、言語論等の諸問題を含んでいる。もとより「着実なる研究」とはいえないが、哲学史の研究を通して、私なりの問題意識を展開したつもりである。
目次
1 デカルトと近代理性
2 デカルト自然学の成立と形而上学的省察
3 デカルト自然学と数学
4 デカルトと数学
5 デカルトにおける知覚的世界と物理的世界
6 デカルトとガッサンディ
7 デカルトとレギウス
8 ジョン・ロックの経験論と実在論
9 ジョン・ロックの自然認識について
10 眼は何を視るのか
11コンディヤック哲学における言語の位置
12 カール・ポッパーの多世界論と唯物論