出版社内容情報
大恐慌のニューヨークで仕事が入らない土建業者・レナード。上流階級出身で美しく、我儘な妻・ドリスの言いなりの彼は、オペラ歌手志望のドリスを手助けするうち、ひょんなことからレナード自身の歌手としての才能を見出される。
彼の隠れた才能を発見する人気歌手のセシルは、レナードを愛し、レナードはセシルに導かれてバリトン歌手の道を歩み始め、評判を得るが……
ベストセラーの名作『郵便配達は二度ベルを鳴らす』の著者による、二度映画化された小説が待望の初邦訳。
『ラ・ボエーム』『リゴレット』など、数々のオペラにのせて、軽妙な筆致のなかに欲望と愛憎が渦巻く、異形の冒険譚。
「デビュー作から遺作まで、ケインは一貫してファム・ファタールに翻弄される人間の物語を書いてきた。そして『ハ長調のキャリア』ではその同じ構図が笑いを呼ぶ。だが僕は、この作品でケインがセルフ・パロディを書いたとは思わない。ケインは知っているのである。そもそも「ファム・ファタールに翻弄される人間の物語」というものが、本来的に喜劇を内包しているということを」(藤谷治 本書解説)
【目次】
内容説明
突然はじまった、オペラ歌手としての人生―大恐慌のニューヨークで、バリトンの才能を見出された男の冒険、欲望と愛憎を描いた異色の傑作小説、本邦初訳。
著者等紹介
田村義進[タムラヨシノブ]
1950年、大阪生まれ。金沢大学法文学部中退。日本ユニ・エージェンシー翻訳ワークショップ講師
ケイン,ジェイムズ・M.[ケイン,ジェイムズM.] [Cain,James M.]
1892年、メリーランド州アナポリスに生まれる。父親はワシントン・カレッジ学長、母親は元オペラ歌手。修士号を取得し、ジャーナリストとして活動。兵役に就き、第一次世界大戦に従軍した。1928年、短篇小説「パストラル」が雑誌掲載され、小説家としてのデビューとなる。1931年、南カリフォルニアに移住し、映画脚本の仕事に携わる。1934年の初めての長篇小説『郵便配達は二度ベルを鳴らす』がベストセラーになる。1977年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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eckhart88
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