内容説明
夭折のフリージャズサックス奏者は21世紀をどう生き延びるのか。未だ見ぬあの季節に向けての断章。
目次
耳をすませば沈黙の音―silent
私の好きなアルバム―record
生きている音。それが音だから。それしか、出すつもりねえし。―sound
特別中の特別なアルバム紹介―record‐2
スペシャル―special
制作者またはレコ屋の話―produce
メモリアル―memorial
著者等紹介
大友良英[オオトモヨシヒデ]
1959年生まれ。映画やテレビの音楽を山のように作りつつ、ノイズや即興の現場がホームの音楽家。ギタリスト、ターンテーブル奏者。活動は日本のみならず欧米、アジアと多方面にわたる。美術と音楽の中間領域のような展示作品や一般参加のプロジェクトやプロデュースワークも多数。震災後は故郷の福島でプロジェクトFUKUSHIMA!を立ち上げ、現在に至るまで様々な活動を継続中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Muromi
5
昨年、東北のジャズ喫茶をテーマにした映画を観に行った。その作品の中で、今にも息が絶えそうな勢いで、苦しそうにサックスを吹く青年が映った。時間にしたら1分もなかったかもしれない。その名は、阿部薫。上映後、急いでスマホを取り出して彼の名を検索した。なんと、20代で夭折しているのだそう。ますます気になった。あの人は何者だ?そんな疑問を抱えながら、この本を手に取ってみた。 結果、読了後も彼の姿を捉えられるどころか、もっと遠ざかっていった気さえした。 今度は数少ない音源から、彼を追いかけようと思う。 2021/05/03
yoyogi kazuo
0
通勤電車の中で阿部薫を聴いているという人がいて、真似してみたらすごくよかった。今まで、満員電車でイアホンで聴く音楽で最高だったのはVelvet Undergroundの「Sister Ray」だったんだが、阿部薫のほうがいいということが分かって、それがこの本の最大の収穫だった気がする。鈴木いづみが気になって、『鈴木いづみ語録』と稲葉真弓『エンドレス・ラブ』も図書館で予約。2022/10/29
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