内容説明
18歳から20歳までに書きためた詩を、自らの手で出版した幻の詩集。初単行本化の詩12篇、高田渡撮影の写真を多数収録。1968年、第3回関西フォークキャンプで『自衛隊に入ろう』を唄い注目された高田渡は、翌年レコードデビューを果たし、京都の山科に居を構えた。本書は、京都時代に自らの手で出版した唯一の詩集である。
目次
ボクの詩
個人的理由
約束
レモン
陽が沈まぬうちに
給料日
小さな歯車に油をさそう
シャンソン
春、真最中
汽車が田舎を通るその時〔ほか〕
著者等紹介
高田渡[タカダワタル]
フォークシンガー。1949年岐阜県生まれ。68年、第3回関西フォークキャンプで『自衛隊に入ろう』を唄い注目される。翌年レコードデビューを果たし、京都に居を構えた。71年、東京に戻り、アルバム『ごあいさつ』をリリース。以後、多くのアルバムをリリースし、全国各地で唄い続けた。05年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アズル
21
図書館で発見しました。20代の頃に自費出版した本の復刊本です。イノダコーヒを詠った「珈琲 不演唱」(「コーヒー ブルース」)が掲載されていて、それだけで満足。ご子息の漣さんも、京都にコンサートがあったりすると、イノダに立ち寄るそうですね。私も、京都に行きたくなりました。2017/08/29
江藤 はるは
6
高田渡のことばが揺れ踊る、さざなみのように。2019/12/01
kera1019
3
聴く高田渡、観る高田渡に、今回初めての読む高田渡。詩の中では酒も飲まずお茶ばかり飲んでるけど、どの詩にも高田渡が滲み出てる。「約束」「給料日」「一人暮し」「夕暮れ」あたりはしみじみと良かったし「午前三時」の淋しい感じもなかなか… 高田渡が奥さんにあてた詩集だと思うとなおさら。2013/02/14
Nepenthes
2
高田渡が1969年に300部限定で自費出版した詩集、それをおよそ40年ぶりに復刊したのが本書。入れ込んでいた写真の数々も合わせ、身近な物事について描かれた詩は静かで淡々としていて、心の中に仕舞われた日記のよう。一度でいいから生で観てみたかった、知るのが遅すぎた。遺された素晴らしい作品と映像の数々を見て、さらにその想いが募る。2022/03/16
りょうけん
2
☆は付けられない(そういうことはめづらしいノダ!) この高田渡 二十の頃の自作詩集には一篇だけ今のわたしも知っている詩が入っている。それは『珈琲・不演唱』(『コーヒー・ブルース』)である。 そうあの京都のコーヒー屋をうたった歌。 ♪三条へ行かなくちゃ。三条栄町のイノダへネ! あの娘に逢いに。 なーに、コーヒーを飲みに。 好きなコーヒーを少しばかり♪ (高田渡がうたった歌詞とは少し違うようですけど、この詩集にはこのように載っています) (中略) 蒐集した結果物があふれることが大嫌いなわたしが、久々2013/02/09
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