内容説明
言葉が世界を変えた。ソローは、誰よりも深く考え、実践し、今日の自然保護思想・政治思想などに大きな影響を与え続けてる。
目次
自然
季節
海と川
生き物
木と植物
歩く
野性
社会
労働
他人
貧者
宗教
生きる
シンプル
自分
真実
人間
時間
観察
芸術
ひとり
著者等紹介
ソロー,ヘンリー・デイヴィッド[ソロー,ヘンリーデイヴィッド][Thoreau,Henry David]
1817年、アメリカ・マサチューセッツ州ボストン近郊のコンコードに生まれる。詩人、作家、思想家、ナチュラリストなど多彩な顔をもつ。ハーバード大学の学生時代から、古代ギリシャ、ローマ、中世ヨーロッパの文学を深く愛し、また東洋思想にも興味をいだく。大学卒業後、『自然』の著者で超絶主義者のエマソンらと親交を結ぶ。自らの実践と観察、思索から生みだされた『森の生活』、『ウォーキング』など数多くの著作のほか、アメリカ先住民や考古学、民俗学、博物学、生態学への関心を深め、最晩年まで続く膨大な日記に書き記す
岩政伸治[イワマサシンジ]
1966年生まれ。山口県出身。上智大学大学院英米文学専攻博士後期課程満期退学。白百合女子大学准教授。専門分野は環境批評(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
61
”水こそが賢明な人間にとって唯一の飲み物だと僕は思う”(森の生活) 名詞変えて色々使えそうな・・ アメリカの市民運動、自然保護の祖、ヘンリー・デイヴィッド・ソロー2023/01/09
双海(ふたみ)
7
気になっていながらもずっと読んでいなかったソロー。『森の生活』も精読したい。2025/04/13
うろん
5
体調もあるのかなあ。心にストンと言葉が落ちてこない。2016/09/19
みけのすずね
5
森の中で生きたソローの言葉。「野生」の一節などで、水木さんが美しいオウムにみとれて生き残るも「植物や石は平穏に暮らしているのに、なんで人間だけがのたうちまわらねばならんのだろうと思った」つらさ(この前に読んだ「ラバウル戦記」)の消化不良が助けられた。「自然は僕らの強さと、そして、弱さともなじんでくれる」自然関連の章のほか、「真実」や「時間」の章には身にしみる再発見があった。2013/07/07
こつ
4
やっぱり1人の時間、ほどほどの自然に身を浸すことに憧れます。自然賛美者ではあるけれど、都市で社交もきちんと行っていたソロー。要はバランスが大事なのでしょう。ゆったりした時間をたまにはとりたいものです。2018/12/17