内容説明
サーカスの新しい動き―を追ってフランスの国立サーカス学校へ。各地にサーカスを訪ね、アーティストとの交流を通して迫るサーカスの現状とその魅力。
目次
1 そして、フランスへ発つ
2 新しいサーカスが生まれた
3 国立サーカス学校で
4 演劇とサーカス
5 政策のなかのサーカス
6 サーカスの伝統はどこへゆく?
7 それは遊びのなかから
8 未来のアーティストたち
9 サーカス学校
10 そして、フランスを発つ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yanagihara hiroki
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『内側の時間』の森田裕子さんの本。人生を懸けて渡仏した著者とサーカスに人生をかけるアーティストたちの言葉と魂のやり取りがどれも美しく、儚く、力強い。自分に嘘をつかずに生きるアーティストの一人一人の言葉が確固たる思想になっている。 一人の人間が人生を通じて本当に伝えたいテーマなど、たった1つしかないのかもしれない。その一つを伝えるために太宰のように何十冊も書く人もいるだろうが、森田さんにとってはこの一冊でも十分すぎるほどに濃密な、本当に素晴らしい本だと思う。(しかし、『内側の時間』は更に濃密な本だが)2023/05/05