内容説明
本書は行動科学におけるデータ集計や検定を必要としている学生や実務家の人々を想定して書かれています。現在、行動科学と呼ばれる社会科学において科学的な推論やデータの信頼性を判断するには推計学の知識を欠かすことはできません。とりわけ心理学、教育学、社会学、精神医学の領域の人々は推計学と呼ばれる統計的な推論に基づく科学的な思考方法は必須事項です。また医療においても証拠に基づいた精神医療(EBP)が声高に唱えられています。経済学や政治学などその他の社会科学や、教師を志す人々にも本書の推計学入門はデータの解釈や実務を遂行する際に充分役立つものとなるでしょう。
目次
行動科学における推計学と測定変量
度数分布グラフ
統計処理のための数学的な基礎概念
代表値
散布度
正規分布とその応用
測定値の変換
ピアソンの相関係数
種々の相関係数
多変数のときの偏相関係数と重相関係数〔ほか〕
著者等紹介
篠原弘章[シノハラヒロフミ]
1965年九州大学教育学部(教育心理学・集団力学専攻)卒業へ。1970年九州大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。1970年集団力学研究所研究員。1972年中村学園大学選任講師。1973年熊本大学教育学部講師、助教授(1977年)。1997年熊本大学教授(教育学部)となり、1998年博士(文学)の学位を取得し現在に至る
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