内容説明
「変えられない要素」をもった人間が、どのように向き合っていくかという軌跡。ADHD、自閉症スペクトラム、このふたつをもっている次男の誕生から就職までのことを、親の目線と子どもの視点の両方から書いている。
目次
1部 24年の軌跡(誕生から小学校;中学;高校;大学 ほか)
2部 11の解きあかし(自分の世界;気になる行動のわけ;わかっているけどやめられない;家族のこと)
発達障害の自分が未来をみつけるまで
著者等紹介
堀内拓人[ホリウチタクト]
1994年生まれ。2014年よりNHKハートフォーラムをきっかけに、母や兄と共に全国で講演を行っている。2018年大学を卒業
堀内祐子[ホリウチユウコ]
1956年生まれ。自閉症スペクトラム支援士、特別支援士、傾聴心理士。任意団体「子育てぎふてっど」代表。2005年より通信制大学の星槎大学で発達障害について学ぶ。2006年より全国各地の小学校などで講演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Carlyuke
52
同著者の書の中で一風変わった雰囲気。次男が共著者で, 色々な行動について分かりやすく説明。ゴロゴロ, 無言, 目を合わせない, 何を考えているのか分からないなど克服済のこと。 借りて読了したが, 購入しよう。 苦しみ悩みながらも少しずつ克服して成長してきたことを振り返る。教会がつまらなくて床に寝そべっていた時助手になってと声をかけてきた人や, 自分が正しいと信じて母親に反論した時に強く諭した父親, 乗り越えなければならなかった兄貴の存在。法学部で学び, 就活の経験も良かった。内面を知るために参考になった。2020/02/18
Bob
4
大学生の長男が自閉症スペクトラムと最近診断されたので読んでみた。著者の行動や性格と共通点がいくつかあり、なるほどと思うところがあった。計画を立てることが苦手な長男には子供の頃から、しっかりしろ、と言ってきたが、この本を読み可愛そうなことをしたと反省した。もう少し早く病院に連れて行くべきだったが、だらしないのは性格の問題と考えていたので、心療内科に連れて行くという選択肢は無かった。これからも苦労しそうだが、一方で、苦労を乗り越えて成長していく著者の話は、希望を与えてくれる。良い本に会えてよかった。2022/10/20
とくま
4
△んー、それはどうなの。と思う所もあったけど、ケースバイケース。多くの人の参考になると思う。 「逃げた先にも、未来への道は続いています。」2019/06/11
morgen
2
中学校で勉強に遅れてしまったけど、最終的には大学を出て、就職活動もして、社会人になれた。どのように成長していったか、きちんと自己分析できているのがすごい。途中でやめてしまう人もいるのに大学時代によく頑張ったなぁと感心。2021/01/30
ジュリ
2
今どんな状態で、それを解決するためにはどうすればいいのか、この人はよく考えていると思う。立ち止まっていてはダメで、考えて行動することがよりよい未来を作っていくためには大切。2020/06/16