内容説明
この本では、幼児期・学齢期・思春期・青年期・成人期と、その時期の特徴と関わり方について、たくさんの実例を紹介しながら具体的に説明していきます。
目次
序章 自閉症の人たちに学びながら
1章 自閉症の人は、どんな人たちか
2章 幼児期の特徴と関わり方
3章 学齢期の特徴と関わり方
4章 思春期の特徴と関わり方
5章 青年期の特徴と関わり方
6章 成人期の特徴と関わり方
終章 人生の伴走者として走り続ける
著者等紹介
篁一誠[タカムライッセイ]
現職:NPO法人PDDサポートセンターグリーンフォーレスト理事長。学歴:1967年早稲田大学第一文学部哲学科心理学専攻卒業。1969年早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻修士課程修了。職歴:1967年財団法人精神医学研究所心理学研究室。1975年東海大学医学部付属病院精神科心理室。1997年社会福祉法人横浜やまびこの里東やまた工房。2002年よこはま・自閉症支援室(社会福祉法人横浜やまびこの里)。2008年現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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めん
3
著者の篁先生が、東海大にいられた頃、職場の先輩に連れられて、何度か話を聞きに行った。私は、篁先生ほど、穏やかに話をする人を他には知らない。その穏やかさが、この本の中にも溢れていた。自閉症を持つ子や人への暖かさで、満ちていた。/自閉症の子への対応は、一般的な子への関わり方と土台は同じだ。「短く肯定形で」言葉をかける。「行動には必ず原因があり、理由がある」「経験を増やさないと、言葉の理解が増えていかない」/自閉症の人への対応を考えると、人としての自分の対応の基本を振り返ることになる。2014/07/14
Asakura Arata
1
確かに最近「感覚過敏」に過敏になりすぎているかもしれない。無理のない範囲で、チャレンジするのも必要か。自閉症の人とともに活動して、じっくり観察しているので、とても説得力がある。療育系の本を読んでいつも感じることは、学校教育が全く不十分であるということ。結局、学校のまずい対応の尻拭いが、われわれの仕事になってしまっている。2013/06/13
しあわせ母ちゃん
0
まず子どもを観察し、行動分析をすること。 自閉症だから…で終わらせないこと。 成功するための支援ばかりしていてはいけない。自閉症の人は経験で学ぶから、失敗することも大事。 色々勉強になり、反省も多かった。 もっと早く読めば良かった。2016/05/06
ビワコ
0
10歳の夏休みから10年計画で家事ができる人に。失敗する権利を奪わない。失敗から学ぶことをさせる2013/11/08
りんふぁ
0
ちょうど関わっている子どもたちの発達時期に当てはまるので、とても参考になる。10年計画で家事を出来るようにしていこう、というのは、とても共感する。ゆっくりだけど、確実に出来ることが増えていく子たちばかりです。身辺的自立も関わるなかで取り入れていきたいです。2014/02/09