内容説明
本書は、ややクリーム色のかかった和紙にしっとりと描かれた絵と、ゴム印で押された文字との調和が、独特の雰囲気をかもしだした作品で、ハンミョウ釣りという自然を素材にした子どもの伝承的な遊びと、あまのじゃくというこれまた日本の民俗的土壌が生んだ個性的なトリックスターとを重ね合わせた物語の展開には、子どもの好奇心をくすぐる躍動感があふれ、ほのぼのとしたヒューマニズムとユーモアがみちみちています。第3回ニッサン童話と絵本のグランプリ絵本大賞受賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猿田彦
5
「あまのじゃく」とは、反対のことばかり言う人のことだと思っていましたが、ハンミョウという世界一美しい羽の色の虫の幼虫だそうです。だから、ニラの葉であまのじゃく釣りができるのですね。土の中の私がハンミョウに釣られるという夢を見る不気味な設定に、絵も不気味で初回は驚きましたが、4歳の孫の食いつきがよく何度も読むうちにこの本の魅力がおぼろげながらわかってきました。でも、うまく説明できなくてごめんなさい。改めてこちらの感性で絵本を選択してはいけないと気づかせてくれた1冊です。2022/02/28
絵具巻
0
文京区立真砂図書館で借りました。2014/07/25