出版社内容情報
ウルフ、宇宙をみにいこう。おまえもずいぶん大きくなったからね─パパにつれだされたウルフですが、宇宙ってなにかまだわかりません。2人は手をつなぎ、白い息をはきながら、秋のおわりの澄んだ空気の中を歩いていきます。夕焼け空が、少しずつ星空に変わって……。少年がみた初めての「宇宙」。そして、パパとの時間。やさしく、清々しいストーリーを、色鉛筆の繊細なタッチで描きます。
内容説明
「宇宙って、いったいなんなの?」「この世界ぜんぶさ」そういって、パパがぼくをつれていってくれたところは…?はじめてみる宇宙。パパとすごした時間。人気作家ウルフ・スタルクの、少年時代の楽しい思い出。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
140
パパと一緒に出掛けるかい。結構冷えるから厚着するんだよ。靴下を2枚履いて。夜空を見にいこう!パパの手は大きくて暖かいね。さあ着いたよ。…パパ、いつも来ているところだよ。上だよ上、見上げてごらん。…空いっぱいに輝いている。すごいね、沢山の星だ!そう、あれがカシオペア、あれがおおくま座だよ。はくちょう、オリオン座。物知りおとうさんは丁寧に説明をしてくれた。地球も宇宙の一部だよ。…まだちょっとわからないけれど、なんかすごく楽しいや。空に少しでも近づけるように抱っこしてくれた優しさをウルフくんは忘れないでしょう。2021/04/24
KAZOO
122
この絵本の色彩がいいと思いました。うす淡い黄色系統の暖色系統の色で描かれています。宇宙といってもこの世界のことをいっているのですが、歯医者の父親が仕事のあとで息子を町中などに連れて行ってくれます。他愛もない話なのですが、現在の世の中を考えるとほのぼのさを感じます。2017/07/22
Willie the Wildcat
40
作者の思い出がベースとのこと。次男は、(残念ながら?)パパが何か踏んだところで大笑い、読後もこの1点・・・。(汗)仕方ないか・・・。夜に出かけるのは小さいころのちょっとした思い出なんだろうなぁ。きれいな星空でもいいし、電車に乗るだけでもいい。たまには夜にでかけるかな。ただし、”何か”は踏みたくないけど・・・。(笑)ほんわかした温かい読後感。2012/06/03
gtn
33
父は否定したが、子が縁したマーケットも公園も原っぱのカタツムリもアザミも、宇宙の一端に違いない。2021/02/19
たーちゃん
27
最後はパパが災難でしたね(笑)子供に宇宙を見せたい気持ちがとても伝わってくるお話でした。2021/11/30