裁判所にて

裁判所にて

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(頁/高さ 22X29cm
  • 商品コード 9784892386367
  • NDC分類 723.358
  • Cコード C8798

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

❁かな❁

149
カブリエル・バンサン作品2作目。絵本の原点と言われている「アンジュール」がとても素晴らしかったのでこちらの作品もオススメしてもらい読んでみました*バンサンは20年以上も裁判所に通い、法廷の人々を描き続けたとのこと。鉛筆画、木炭画、水彩画によって巧みに心情まで描き出されています。「アンジュール」でもそうでしたが少ない無駄のないタッチで見事それぞれの心情や人間性まで描かれていてその素晴らしさに圧倒されます!バンサンが全てを描かねばならないという思いで描かれた事がとても伝わります。まさに見て『聴く』でした*2015/07/15

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

111
「私が見て聴いたことを、あなたがたは見て〈聴く〉だろう」とガブリエル・バンサンは前書きで記している。20年以上も見つめ続けてきた裁判所の風景を描いた文字のないデッサン絵本。独りで旅をする『アンジュール』や『ナビル』は必ずしも言葉は必要なかった。黙示録のような『たまご』も絵の力で『読む』事ができた。しかし、言葉で戦う場である法廷ドラマを絵のみで伝えるとは、自分が描く線の力への確信がなせる技だろう。怒り、悲しみ、不安、嫌悪、諦め、絶望、喜び……ありとあらゆる感情が描かれる。人間が、いる。1996年11月初版。2015/12/12

おか

77
凄いです!鉛筆画、木炭画、水彩画によって 裁判所での人々の様子をここまで表現できるって!!!バンサンは20年にわたり裁判所を訪れ その中の人々を観察し 描き続けた。そこには 罪を犯した者の悲哀 後悔 そして咽び泣く声までも聴こえる。裁判官の横柄な様や 弁護人の悲痛な叫び 戸惑い 身内の者の一喜一憂 傍聴人席の倦怠 若しくは熱中までもが 黒一色で表現されている。自慢じゃないが 私は全く絵心というものがない その私にも 声が聴こえ 紙のがさつき 服の衣擦れ 廊下を歩く靴音までも聴こえてくる、、、2018/07/03

クリママ

59
185ページの重みのある画集。サン・ピエトロ大聖堂よりも壮大なブリュッセルの裁判所。そこへ20年以上も通い描き続けられたデッサン。広いけれど凝縮された空間の中、被告人の後悔、苦悩、その家族の悲しみ、救いを求める心。そして、何より印象に残ったのは、裁判官たちの真摯な姿だった。バンサンのデッサンだからこそ伝わる多くの気持ちがそこにあった。2020/11/10

ゆのん

53
敬愛するバンザンの画集。ブリュッセルの裁判所に20年以上も通い描かれた鉛筆画、木炭画、水彩画。説明文や解説文はなく淡々と裁判所の人々が描かれている。恐れ、悲しみ、困惑、熱など、バンサンの描く隅々から訴えかけてくる。法廷の痛い位の静かさや、人々のザワつきまでが聴こえてくるようだ。1382019/04/30

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