出版社内容情報
この大きなクマは、子どもたちといっしょに遊びたくて、公園にやってきました。でも、「いっしょにあそんで」の一言がいえなくて、子どもたちをおどかしたり、いじわるをしたり……。強引であつかましいクマに子どもたちも腹をたてるばかり。さて、クマはどうやって子どもたちの仲間にいれてもらったのでしょうか?はじめて友だちをつくるときの不安や戸惑いを、不器用で体の大きいクマになぞらえて描いた、オランダの絵本です。
内容説明
大きなクマが、子どもたちといっしょにあそびたくて公園にやってきました。不器用なクマはみんなをおどかしてばかり。子どもたちもとうとう頭にきますが、クマのほんとうの気持ちに気づいて…。
著者等紹介
フェルルーン,ドルフ[フェルルーン,ドルフ][Verroen,Dolf]
1928年オランダのデルフトに生まれる。書店や出版社で勤めた後、現在は作家、翻訳家、エッセイイストとして活躍。60冊以上の子供の本を出版し、フラッハ・エン・ウィンペル賞などオランダで多くの賞を受賞している
エァルブルッフ,ヴォルフ[エァルブルッフ,ヴォルフ][Erlbruch,Wolf]
1948年ドイツのヴッパータールに生まれる。ヴッパータール美術大学で教えている
上野陽子[ウエノヨウコ]
1953年広島市に生まれる。中央大学独文科卒業後フランクフルト大学に留学、ドイツ児童文学を学び、現在もその研究と翻訳につとめている。大阪府在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
公園で子どもたちが遊んでいるのをみて、自分もやりたーい!というクマ。自分のやりたいことをどんどんやりだしたけど、本当は一緒に遊びたい。その気持ちを伝えた時、クマは子どもたちの仲間になれた…。子どもたちがクマと遊んでいたら大人はビックリですよね。でも仲間だからこそ大人からクマを守ってあげるのがいい。気持ちはちゃんと伝えないとね。2021/04/26
遠い日
11
ヴォルフ・エァルブルッフの絵を求めて。いっしょに遊びたい気持ちを実力行使すれば、こうなった。でも、このクマさんはえらい。最終的にはちゃんと自分の気持ちを子供たちに伝えることができたのだから。子供たちもえらい。大人に本当のことをきちんと伝えることができたのだから。2018/05/26
mugi
1
クマだからという理由で仲間にいれてもらえない。クマは純粋に子どもたちと遊びたい。クマは怖いから、自分たちに悪さをするからと決めつけて拒否するのは良くない。2013/10/10
遠い日
0
080716【読書ノート/ひとことメモ】クマの姿はしていても、遊びたいだけ。2008/07/16
ダンジ
0
こどもたちがいっしょにあそんであげなくて、くまがかわいそうだった。でもさいごにはみんなであそべてよかった。//ぼくはえんで、ともだちがいっしょにあそぼっていってきたときはいつでも、いっしょにあそべるのに。こんなくまと、あそんでみたいな。2009/12/14