内容説明
曽我量深師没後五十年を記念した畢生の業績研究。『如来何故に内観するや』という題によって、如来の限りない深厚な内観の御苦労を推求していく。それは、言うまでもなく唯識思想に基づくのであり、他力浄土教の法蔵菩薩が大乗仏教の唯識の阿頼耶識の思想とどのように関係するのか、曽我独自の唯識観を論じ、そこから法蔵菩薩への展開を明らかにしていく。(本書の序より)
目次
第1章 識の転変について
第2章 阿頼耶識と現象意識との境界
第3章 阿頼耶識と法蔵菩薩の本願
第4章 三性説
第5章 本願の内観
第6章 法蔵菩薩の三心
第7章 無限の観念である名号
第8章 如来の限りない内観
付記(曽我量深の誓願と自戒;曽我量深先生を偲ぶ)
著者等紹介
那須信孝[ナスノブタカ]
1930(昭和5)年京都市生まれ。55年京都大学文学部卒業(仏教学専攻)。59年大谷大学大学院修士課程修了(真宗学専攻)。64(昭和39)年浄土真宗本願寺派・一行寺住職に就任。2019(令和元)年5月26日住職を辞任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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